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日本・マレーシア共同製作映画作品 映画『Malu 夢路』水原希子、永瀬正敏、エドモンド・ヨウ監督がQ&A登壇

【東京国際映画祭イベント】
第 30 回東京国際映画祭コンペティション部門にて最優秀監督賞を受賞したエドモンド・ヨウ (楊毅恆)が監督・脚本を務め、音楽は細野晴臣が担当!作品を彩る俳優陣は、マレーシアからセオリン・セオ、メイジュン・タン、日本からは永瀬正敏、水原希子が出演。東京国際映画祭で発見された、マレーシアの新鋭監督の新境地。謎めいた詩情とともにマレーシアと日本を往還する、美人姉妹の永年の確執の物語。第 33 回東京国際映画祭の TOKYO プレミア 2020 招待作品として出品され、11 月 8 日に都内にて Q&A を実施し、永瀬正敏、 水原希子、エドモンド・ヨウ監督が登壇した。


冒頭の挨拶で、エドモンド監督が「『Malu』を監督したエドモンドです」と流暢な日本語で挨拶すると、会場は大きな拍手に包まれた。現在マレ ーシアはロックダウン状態で劇場は一切空いていないという。「映画館にお客様が入っているこの光景を目にすることができて、とても感激していま す」とコメント。水原は「エドモンド監督も 2 週間の隔離をしてまで来日してくれたこと、そして、映画を楽しんで下さった皆さんと素敵な時間が過ごせることをとてもうれしく思います」と笑顔で挨拶。舞台挨拶は遅い時間のスタートだったこともあり、永瀬は「皆さん、終電は大丈夫でしょうか?」と観客に呼びかけ、笑いを誘う。続けて「なるべく巻いて話しますので、どうぞよろしくお願いいたします」と挨拶し、あたたかな雰囲気に包まれながら舞台挨拶がスタートした。


  

Q&A セッションでの最初の質問は、水原、永瀬へ。マレーシアとの縁について訊かれた水原は「堤幸彦監督の映画『トリック劇場版 ラストステ ージ』で演じた呪術師役でマレー語のセリフがありました。これが本当にマレー語だったかどうかちょっと確かめたいです」と、まだ丸暗記しているという 当時のセリフをエドモンド監督に披露。エドモンド監督は「だいたい伝わります」と笑顔で返答。水原が「本当に?」と確認すると「実は、よくわからなかった」とコメントし、会場の笑いを誘った。


水原は「これが私のマレーシアの思い出です」とニッコリ。永瀬はアジア 6 ヶ国の若手監督が同じ主人公 (永瀬)を起用して競作する「アジアンビート」シリーズで、初めてマレーシアに行ったことを明かし、「その後、オムニバス映画『アジア三面鏡 2016:リフレクションズ』の行定勲監督作で再びマレーシアを訪れた際に、エドモンド監督とお目にかかりました」と初対面を振り返る。エドモンド監督も「2016 年に会いましたね」とうれしそうに微笑んだ。水原との初対面は本作の撮影直前だったが、映画『ノルウェイの森』のロケが早稲田大学 で行われていた当時、同大学の学生だったというエドモンド監督。「水原さんの存在はその頃から知っていました」と教えてくれた。


本作で描かれる”父”の存在について、エドモンド監督は「永瀬さんが本作で演じるのは父親のような存在でもありますが、どちらかというとカメレオンのような存在。父であったり、愛人であったり。相手によって役割が変わるキャラクターです」と解説。複雑な役どころを演じた永瀬は役作りについ て「余白を大事にする作品だったので、あまり考え過ぎずに、監督、そして監督の脚本を 100%信じて身を委ねて演じました」と解説。「僕は”謎の男”という役でした。クレジットにも”謎の男”って書いてあって......」と微笑む永瀬にエドモンド監督は「脚本には名前が書いてあったのですが、映画の中で名前を呼ばれることがなかったので、最終的にクレジットでは”謎の男”となりました」と明かす。続けて「水原さんの役も”ルームメイト”というク レジットになっています。こちらも作中で名前を呼ばれることが 1 回くらいしかなかったので......」とお詫びする場面も。
「全然、大丈夫。だって、誰も私のこと役名で呼ばなかったから」と水原が微笑み、会場は和やかなムードに包まれた。


出演を決めた理由について、水原は「エドモンド監督の作品は、どれも美しいものばかりでした。オファーがあったのは英語と中国語と日本語を話すキャラクター。私自身、英語が少し話せること、またちょうど中国語も勉強中だったので、語学力が活かせる!チャレンジしてみたい!という気持ちも正直ありました。でもやっぱり何よりも、このチームで作品を作ったらとても素敵なものが出来上がるという期待が決め手でした」とコメント。


永瀬は 「マレーシアで会ったときに”いつか一緒に作品を作りたいね”という話をしていました。ちょうど第 30 回東京国際映画祭のときにエドモンド監督が監督賞を受賞したのですが......。そのとき僕は審査員で参加していたので、僕が監督賞をあげました」といたずらっぽく笑いながらも「あのときはとてもうれしかった」と懐かしそうな表情を浮かべ、一緒に作品をという願いが実現したことを感慨深く思っている様子だった。


コロナ禍で見えた映画と観客の関係性についてエドモンド監督は「パンデミックな状況でも我々のやることは変わらないし、チャレンジを止めること はないと感じました。こういう状況でもストリーミングやオンラインなどで、皆さんに観てもらう方法はあるんだなと思いました。とはいえ、やはり映画館と いう場所で、見知らぬ人同士が同じ作品を観るというのは素晴らしい経験です。世界中で今の日本のように映画館で映画が観られる日が、1 日でも早く戻ってくればいいなと思います」と胸の内を明かす。水原は「コロナ禍でさまざまなムーブメントが起きる中、映画を観る方法はたくさんあると感じながらも、やはり映画館は特別だということを改めて感じました。日本は少しずつですが、映画館で映画を楽しめる状況が戻っていることをよろ こばしく思うと同時に、これからも一生懸命がんばろうと思いました」と力強く語った。永瀬は「映画は作っただけでは完成しません。お客様に観てい ただき、進化させていただくものだと思っています。先日参加した”なら国際映画祭 2020”で映画を観終わった後のお客様の表情を見て、とても感 激しました。お客様に観ていただくことがどれだけ自分たち(作る側)の力になっているのかを改めて感じた瞬間でした。今日も、こうやってたくさんの方に観ていただいて、本当にうれしく思いますし、また頑張って映画を作ろうという気持ちになりました。ありがとうございます」と、感謝の意を述べた。


最後の挨拶でエドモンド監督は「アートハウスもあまりないこともひとつの要因なのですが、実は、私の映画はマレーシアで上映されていないんです。 私が映画人になるきっかけは、日本のアニメ、漫画、ドラマ、そして映画です。日本の文化に育てられた私にとって、日本での上映はとても意味があることです。日本の皆さんに本作を観ていただけることを心からうれしく感じると同時に、映画を作ってよかったなと改めて思いました。ありがとうございます」と深々とお辞儀。


水原は「仕上がった作品を観て、とても感激しました。幻想的なシーンもたくさんあり、これは夢なのか妄想なのか、現実なのか、とても不思議な気分になる作品です。そこに細野晴臣さんの音楽も重なって、エドモンドそして『Malu』の世界観にグッと引き込まれます。たくさんの方にこの世界に没頭していただきたいと思います」とアピール。永瀬は「エドモンド監督の余白の美学を劇場で体感していただきたいです。本作は 11 月 13 日公開です。日本でこの映画が盛り上がれば、またエドモンドが日本で作品を撮り、この場所に戻ってきてくれると思うので、ぜひ劇場に足を運んでいただければうれしいです」と呼びかけ、イベントは幕を閉じた。






【監督・脚本】 エドモンド・ヨウ
【音楽】 細野晴臣
【プロデューサー】 飯田雅裕、メイジュン・タン、エドモンド・ヨウ、大木宏斗 【撮影監督】 コン・パフラック
【出演】 セオリン・セオ、メイジュン・タン、水原希子、永瀬正敏、リン・リム、シー・フールー
©Kuan Pictures, Asahi Shimbun, Indie Works, Mam Film
【製作】 Kuan Pictures、朝日新聞社、Indie Works 、MAM FILM
【配給】エレファントハウス
【公式 HP】https://malu-movie.com/
2020年11月13日(金)TOHO シネマズシャンテにて順次公開

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