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『第 75 回毎日映画コンクール』表彰式が、2 月 17 日に、東京・めぐろパーシモンホールにて開催され、多くの受賞者が表彰式に参加した。中でもファンの投票によっ選ばれた作品『ミッドナイトスワン』が、TSUTAYAプレミアム映画ファン賞・日本映画部門を受賞!! 森谷雄プロデューサー、同作で音楽賞を受賞し、音楽を担当した渋谷慶一郎が共に表彰式に出席し、それぞれがが受賞の喜びを語った。


TSUTAYAプレミアム映画ファン賞・日本映画部門とは、全国の映画ファンがインターネット投票し最も票を集めた作品を表彰するもの。映画ファンが選んだ作品として『ミッドナイトスワン』が選ばれ、トロフィーを手に登壇した森谷雄プロデューサーは「映画ファン賞を頂けるなんてこんなに光栄なことはないと思いました。『ミッドナイトスワン』は内田英治監督のオリジナル脚本に皆んなが信じて、スタッフ、キャストが一丸となって同じ方向を向いて作り上げた作品です。これほどまでに、映画というのは観客の皆さまに観て頂いて完成するものということを改めて実感する作品でもありました。本当に感謝しています!」と、投票した多くのファンへ感謝の気持ちを述べた。




この日、残念ながら表彰式に出席することが叶わなかった内田監督からの手紙を森谷プロデューサーが代読。「今回は光栄な賞を頂きありがとうございます。『ミッドナイトスワン』をいままでどれだけ多くの方に支えられてきたのか感じずにはいられません。作り手だけでななく、映画とは観客に育てられ成長するものだと改めて僕自身、勉強になり、映画と同じように成長させて頂きました。そんな理由を込め本賞の受賞はなによりも嬉しく思います。5ヶ月が過ぎた今も上映が続いていおります。『ミッドナイトスワン』を支え続けてくださった皆さまに心から感謝しています。ありがとうございました」と、内田監督の喜びと感謝のメッセージを読み上げ、森谷プロデューサーは「本当にありがとうございます!」と、一礼した。




同作で音楽賞を受賞した渋谷慶一郎がトロフィーを手に登壇。渋谷氏は、「こんな栄誉ある賞を頂いて嬉しく思います。この音楽を作曲した時、すごく忙しくて、かなり急に頼まれたので1週間で2時間ぶんの音楽を作ったんです。だからこんな立派な賞をいただけるなんて想像もしてなかったんです。僕のスタジオで、朝起きたらパジャマのまま作曲するという生活を1週間しまして、懐かしいです」と、振り返り、日本の映画賞では「音楽賞というのは、そんなにないというのが分かりました。日本の映画の音楽の作り方はガラパゴス化しているのは事実で、効果音より音楽が小さいことなんてよくあるんです。今年、僕はまた1本やることになっていますけど、もうちょっとチャレンジングな作り方をしたいなって思います。このような状況なので、いつ集まれるかわからないので、違う現実をつくる、映画をつくる。希望をつくる。微力ながら努力していきたいので皆さんよろしくお願いします。努力していきます!頑張りましょう!」と、メッセージを寄せた。


今回、２つの賞を受賞した映画『ミッドナイトスワン』。俳優・草彅剛の代表作になる作品であり、全国の映画ファンから多くの支持を獲得しロングラン上映中だ。また3月に行われる『日本アカデミー賞』では、優秀主演男優賞の草彅剛が登壇し、どんな心境を述べるのか期待は高まるばかりだ。




他の受賞者は以下の通りとなっている。


『第75回毎日映画コンクール』表彰式登壇者
（順不同）
日本映画大賞 「MOTHER マザー」(大森立嗣監督)
日本映画優秀賞 「アンダードッグ」(武正晴監督)
外国映画ベストワン賞 「パラサイト 半地下の家族」(ポン・ジュノ監督)
ビターズ・エンド代表 定井勇二
男優主演賞 森山未來「アンダードッグ」
女優主演賞 水川あさみ「喜劇 愛妻物語」
男優助演賞 宇野祥平「罪の声」
女優助演賞 蒔田彩珠「朝が来る」
スポニチグランプリ新人賞(男性) 上村侑「許された子どもたち」
スポニチグランプリ新人賞(女性) 佳山明「37 セカンズ」
監督賞 河瀬直美「朝が来る」
脚本賞 丸山昇一「一度も撃ってません」
撮影賞 西村博光「アンダードッグ」
美術賞 磯見俊裕、露木恵美子「ばるぼら」
音楽賞 渋谷慶一郎「ミッドナイトスワン」
録音賞 藤丸和徳、瀬川徹夫「アンダードッグ」
アニメーション映画賞 「魔女見習いをさがして」(佐藤順一、鎌谷悠監督) 
大藤信郎賞 「音楽」(岩井澤健治監督)
ドキュメンタリー映画賞 「れいわ一揆」(原一男監督)
TSUTAYA プレミアム映画ファン賞・日本映画部門 「ミッドナイトスワン」
森谷雄 プロデューサー
TSUTAYA プレミアム映画ファン賞・外国映画部門 「TENET テネット」
ワーナー・ブラザース ジャパン 高橋雅美
田中絹代賞 梶芽衣子
特別賞:大林恭子(映画プロデューサー)
(敬称略)


公式HP https://mainichi.jp/mfa/

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