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百田夏菜子を真壁監督が絶賛! 「僕らに見せない努力のお陰で素晴らしい作品になった」映画『すくってごらん』公開記念舞台あいさつ

【イベント】
ももいろクローバーZのリーダー・百田夏菜子が初ヒロインを飾った作品『すくってごらん』が、3月12日に封切られた。翌日となる13日に東京・TOHOシネマズ 日本橋にて公開記念舞台あいさつを実施。主演の尾上松也、百田夏菜子、柿澤勇人、石田ニコル、真壁幸紀監督が揃って登壇した。


     


     




本作は、尾上松也が初主演、ももいろクローバーZのリーダー・百田夏菜子が初のヒロイン役を務める”金魚すくい映画”だ。全編に渡って美しくノスタルジーな映像とミュージカルではないが、キャストたちがそれぞれ歌唱するなど、優美な金魚たちと合わさって映画本編を盛り上げている。尾上松也の美声、百田夏菜子のピアノ演奏や柿澤勇人、石田ニコルの歌唱も必見!! さらに主題歌「赤い幻夜」を生駒吉乃役の百田夏菜子が担当している。




映画初主演となる尾上、初ヒロイン役の百田とキャスティングした理由について尋ねると、真壁監督は尾上について、「見ていただいたら松也さんしかいなかったと分かると思います」と切り出し、香芝誠役は尾上松也だけと決めていたことを明かし、歌がふんだんに使われているので、「歌が歌える人。香芝は東京から左遷されて来たので、キャリアを感じさせ、20代から30代年という年齢的なものもあったが、主役として華があって、そしてコメディの要素もあるので、この4つほどある要素を兼ね備えた俳優は日本に松也さんしかいないんです」と断言した。




松也も「よく考えても、俺しかいない(笑)」と笑いを交え、 「台本を読んで、チャレンジングな構成になってて、原作にはない音楽の要素が入ってて『これ、どうなるんだろう…』と一抹の不安もよぎったけれど、ぶっ飛んだ脚本、このチャレンジングな精神に共鳴しました。監督はじめスタッフの皆さんの心意気に惚れました」と出演オファーを快諾した理由を明かした。


百田について、「ピアノが弾けないとは聞いていたけれど、百田さんのお芝居と声を優先してキャスティング。尾上松也主演となった時に強い方が来ないと霞んでしまうと思って百田夏菜子さんをキャスティングしました」と明かされると、百田も「強いと言ったら私しかいないですよね(笑)」と松也の笑いに乗っかり、笑いを誘う。「初めて聞いたのでとても嬉しい」と喜び。「ミステリアスな女性ということで、『私でいいのかな…』という不安もあったんですけど、台本を読んでもどんな作品になるんだろうと想像しきれない部分が多くてそれが逆に、どうなるんだろうとワクワクしました。この作品に携われたことが本当に幸せです」と、監督のキャスティングに感謝していた。




松也さんと百田さんをキャスティングした時点で二人が強すぎるということで、ソフトなイメージの柿澤さんしかいなかったと明かす監督。柿澤は「まぁ俺しかいなかった!(笑)」と、さらに笑いに乗らなければならない状況となってしまい他のキャストも爆笑。「ミステリアスで可愛らしく中性的。チャーミングでキラキラした役。僕も10年くらい前まではキラキラしていたんです」と苦笑い。「監督や松也と相談しつつ、自分のナチュラルな部分で芝居ができた感じがするので、現場も楽しかったです」と監督のキャスティングに喜びを噛み締めていた。




石田について監督は、「百田さんとは対照的な感じの人を探してて、石田さんのボーカルの声が素晴らしくて、役者さんが素直に歌っている声なんです。素敵な声だったのでキャスティングしました」と、決めては歌声だったという監督。石田の歌声を絶賛。「素敵な声といえば私でしょうね!(笑)」としっかり笑いに乗っかり笑いを誘った。そんな石田も「声で選んでもらえたのは映像では初めてで自分の中で新しいチャレンジでした」と語る。




本作でのピアノ演奏、歌唱、主題歌「赤い幻夜」も担当する百田。「一人で主題歌を歌わせていただくなんて有り難い機会もないので嬉しかったですし、吉乃として歌わせてもらいました。」と喜びの声を寄せ、映画で演じるのはミステリアスな女性とあって、台詞を何度も読み込んでも吉乃の台詞の裏側を知ることが難しかったぐらい不思議な女性といい、「吉乃が歌う楽曲の中にも気持ちを知る要素が沢山含まれているんじゃないかと思いながら歌詞を読み込んで歌わせていただきました」と主題歌への思いを明かす。


百田(生駒吉乃)が歌う主題歌、劇中歌は同日にレコーディングしたといい、これまでのレコーディングの最長時間だったという。このレコーディングについて百田は「監督から百田夏菜子という要素を一文字も出すなとオーダーがあって、私が歌うのに、何が私っぽく聞こえるのか…自分でもどうしたらいいのか分からない部分があったが、監督にいろいろ指摘をされながら『あっこうやったら私っぽく聞こえるんだ』と新しい発見もあって、いかに自分自身を削ぎ落しながらのレコーディングは初めてでした」と明かし、不安もあるが監督からOKをもらえて胸を撫で下ろした。さらに松也からも「感動した!」とコメントも。


今回、見どころでもあるピアノにも初挑戦している百田。昨年末に開催された『ももいろ歌合戦』では生でピアノを弾き、松也とコラボするパフォーマンスを生披露した。その完璧な演奏に、監督は「百田についていたピアノの先生が膝から泣き崩れて僕に握手を求めきた時に、そこで初めて百田さんの苦しみが見えたというか、百田さんからは見えなかったけど、間接的に『あぁ、こんだけ苦労したんだ』って胸が苦しくなった。そういう百田さんが僕らに見せない努力のお陰で素晴らしい作品になっているので感謝しています」と、百田を絶賛。




この監督からの感謝のメッセージに、百田は「撮影中に監督には褒めていただくことが一度もなかったので、とても嬉しいですしびっくりしてます。一緒にお仕事をさせていただいて、凄く高いレベルを求めてくださるので、私も必死で答えたいという思いでいっぱいでしたし、信じていただけてるんだな、できるんだなと思ってくださっていること、一緒に信じてくださることがとても心強かったです」と、信頼への感謝を語ると客席から拍手が溢れていた。
(写真・記事 オオタ・マコト)


   


   




出演:尾上松也 百田夏菜子 柿澤勇人 石田ニコル ほか 原作:大谷紀子『すくってごらん』(講談社「BE LOVE」所載) 監督:真壁幸紀 脚本:土城温美 音楽:鈴木大輔 主題歌:生駒吉乃(Vo.百田夏菜子)「赤い幻夜」[EVIL LINE RECORDS] 製作幹事・企画:東通企画 制作プロダクション:ROBOT 製作:映画「すくってごらん」製作委員会 配給:ギグリーボックス (C)2020映画「すくってごらん」製作委員会 (C)大谷紀子/講談社
全国公開中

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