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地下鉄サリン事件の被害者がオウム真理教に迫るドキュメンタリー映画『AGANAI 地下鉄サリン事件と私』ライムスター宇多丸ら著名人からのコメントが到着

【ニュース】
ライムスター宇多丸、宮台真司、ダースレイダー、香山リカら、各界の著名人からコメントが到着
本作を鑑賞した各界の著名人たちより、この衝撃のドキュメンタリーを賞賛するコメントが寄せられた。ライムスター宇多丸(ラッパー/ラジオ パーソナリティ)は「立場やレッテルを超えた個人として、どれだけもどかしくとも、しんどくとも、なんだかんだで互いに対話を諦めない両人の並外れた 誠実さに、圧倒される。」と称え、宮台真司(社会学者)は「当時の幹部信者の内面を知ろうと挑んだ監督の努力。それに応えることが僕らの倫理だ。」と本作を観て各自が考えることを促している。そのほか、ダースレイダー(ラッパー)、香山リカ(精神科医)、想田和弘(映画作家)、大田俊寛(宗教学者)、田中泰延(青年失業家)が、さかはらあつし監督の覚悟を称え、それぞれの言葉でその素晴らしさを綴っている。


『AGANAI 地下鉄サリン事件と私』へ寄せられたコメント一覧(順不同・敬称略)


ライムスター宇多丸(ラッパー/ラジオパーソナリティ)
世にも奇妙な「バディ」同士の、凄まじくも愛おしい心の旅。立場やレッテルを超えた個人として、どれだけも どかしくとも、しんどくとも、なんだかんだで互いに対話を諦めない両人の並外れた誠実さに、圧倒される。


宮台真司(社会学者)
幹部信者の処刑で事件を決着させてはならない。テロの実行教団の信者の内面を知らねば、いずれ事件は反復す る。人生を狂わされたテロ被害者でありつつ、当時の幹部信者の内面を知ろうと挑んだ監督の努力。それに応え ることが僕らの倫理だ。


ダースレイダー(ラッパー)
凄まじい覚悟の作品。オウムによってここではないどこかへ開かれると信じた荒木はそのオウムの起こしたテロ により世界から閉ざされる。監督との対話で再び開かれていく先は?2 人の旅から滲み出る感覚に僕は戸惑う。


香山リカ(精神科医)
ひとは「自分の意思」だけで生きられるのか。そんな問いがずっと頭の中で渦巻いた。事件の被害者である監督 は、「自分の意思」に反して PTSD などに苦しみ、事件をずっと引きずって生きている。荒木氏はまさに「自分の 意思」だけで出家して、俗世から離れた生活を続けているが、監督との対話で、過去からは自由になれないこと に気づいていく。そのふたりのスリリングなやり取り。シビアな話だが、人間を考えるための傑作だ。


想田和弘(映画作家)
これは触ると火傷をするような映画、取り扱い危険物だ。僕の心はまだヒリヒリしている。
こんな映画をよく撮れたものだと思う。


大田俊寛(宗教学者)
地下鉄サリン事件から二十年後。狂騒の時代と場所を離れ、二人は共通の故郷の土地をゆっくりと経巡りながら、「オウム的な風」が微かに流れ始める瞬間を捉えようとする。


田中泰延(青年失業家)
帽子の男、さかはらあつしから目が離せない。
まるで懐かしい友人のように穏やかに眼前に立ち塞がり静かなダイアログによってのみ罪へとにじりよる。時間という川の流れに、さかはらと荒木が石を投じる場面こそ、この映画そのものだ。


監督:さかはらあつし プロデューサー:阪原淳、松尾悦子、陳穗珠 撮影:山田達也、高嶋正人 
編集:渡辺純子 録音:落合諒磨 
音楽: SOULCOLOR
製作・配給:Good People
出演:荒木浩、阪原武司、阪原多嘉子、さかはらあつし
2020 年|日本 114 分 カラー 16:9
©2020 Good People Inc.
3/20 (土)、シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー
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