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映画『騙し絵の牙』監督経験があるキャストが惚れ込む吉田大八監督の現場の空気感! 斎藤工、塚本晋也 の新場面写真解禁

【ニュース】
俳優でありながら監督業もこなす逸材がキャスト陣の中に 3 人加わっている。昨年公開された『夏、至るころ』の企画・原 案・監督を務めて話題となった池田エライザ 。『blank13』や、移動映画館プロジェクト「cinema bird」、コロナ禍の在宅自粛の最 中にスピード感をもって企画製作された『TOKYO TELEWORK FILM』など多岐に渡る活動を展開する斎藤工 。そして、国内外に 熱狂的なファンを持つ『鉄男』をはじめ、『KOTOKO』『野火』『斬、』など海外でも高い評価を得ている 塚本晋也の3人だ。


吉田大八監督の撮影現場を体験した 3 人にその様子や感想を聞いている。また、斎藤工と塚本晋也の新たな場面写真も解禁された。


  




池田エライザ(“闇を持つ人気ファッションモデル”の城島咲 役)
Q: 監督の現場での印象は?
A: 現場での印象は、すごく紳士的でスマートだなと思いました。演出される時は、すごく少年的な感覚を 持っていて、お芝居の時に流れている空気感とか細かいところまで気付いてくださって、野性的だなと思いました。「あともう少しこういうエッセンスを足して欲しい」とおっしゃるので、答えだけ渡されるわけではなく、「こうやっ てみてはどうだろう」と提案していただけるので、チャレンジングな感じが楽しいです。


斎藤工(“クールな投資家”である外資ファンド代表の郡司一 役)
Q: 本作に出演してみて
A: 吉田大八というフィルムメーカーの大ファンとして、その一部になれたことがとても光栄です。大八監督 のビジョンが、現場ではより明確に充満していて、すごくロジカルな繊細でとても大胆な現場で、エキサイティン グな時間を過ごさせていただきました。


Q: 吉田監督の演出について
A: 的確なんです。現場だけではなく、本打ちや美打ちの際にスタッフさんとしっかりと「ここはこういう画が 欲しい」という(話が出来ている)明瞭なビジョン、スムーズさ、良い意味で現場が作業的、同じ方向に皆が向いている現れだと思います。
僕の場合は、現場の空気感やノリみたいなものを、生モノだからといって優先して撮っていってしまうのです が、それってどこか無責任でもあって、準備したものと出来上がりの差が多く有るんですね。でも大八監督はその差はほとんど無いんじゃないかっていうくらい職人的な現場だと思います。さらに重箱の隅をつつくような内 容じゃないところが面白いというか、とてもユーモアに富んでいて、遊びの利いた内容の裏側の緻密さというところにプロフェッショナルさを感じます。


Q: 郡司という役のオファーを受けて
A: 自分のことは客観的に分からないですが、役柄的に程良い活かし方をしてくださっているなと思います。演じるキャストの方の性質を全 体的に見た時に、僕の成分(性質)の抽出の仕方というのは「ですよね、さすがです」というか(笑)。見抜かれたなという感じがしました。正 義の味方とか徹底的な悪とか、両極端なカラーリングというよりは、正義と悪が同居している中間色というか。いい奴でもないけれど、殺したいほど嫌な奴でもないというか。頭ではなく舌を武器に生きてきたようなところがあって、特殊な肩書きや状況下にいる人間ではあるんですが、日本人の真ん中ってこういう人なんじゃないかと、台本を読んだ時に思いました。


佐藤浩市さんと対峙してお芝居ということにビビり過ぎないように、自分に唯一課していたかもしれないです(笑)。現場の空気が、良い緊 張感がずっと漂っていたので、現場の帰り道も脳の緊張が解ける感じがあって、自分もこんなに神経を集中させていたんだなと。多分この現 場に関わるスタッフさんの多くもそうだったと思うんですけど。監督の人柄みたいなものが現場に宿るんじゃないかなと、今回より思いました。


Q: 主演の大泉洋さんについて
A: 多才な方です。特に僕は「水どう(水曜どうでしょう)世代」なので、彼らの感覚みたいなものが基準になっているっていうくらいなんで す。大泉さんは、どの球種もナチュラルに持っているというか、無敵なんじゃないかと思っています。その大泉さんと(大泉さんが演じた)速水 は、弱点が弱点じゃないというか。一見弱みに見える部分も人に愛させてしまう人物だと思います。同じ時代にいるクリエイター・表現者として、 大泉さんが選んでいくものを進行形で見られるというのは幸せです。そのくらい偉大な人です。


Q: 作品について
A: 日本映画の強さが集合していると思いました。言葉です。日本語という言葉で展開していくものの緻密さみたいなもの。日本語で構 成された秀逸な一枚の騙し絵というか。味付けがソースでもケチャップでもなく、醤油ベースであるという(笑)。今の時代だからこそ、より意味を 持っていると思います。今までと違ううねりが訪れている昨今、心の景色も変わってきていると思います。そんな中、この作品が目に見えている ものの裏側に本当があり、一枚目にある情報では通用しない時代、それを剥がしたところから始まる現実みたいなものがどんどん浮き彫りにな っていく一筋縄ではいかない時代、そんな時代にユーモラスにこれからの兆しを見せてくれる一作になるのではないかと、個人的に映画ファンと しても期待しています。


塚本晋也(“優しき本屋の主”であり、松岡茉優演じる高野恵の父・高野⺠生 役)
Q: 脚本について
A: 吉田監督の新作ということで楽しみに脚本を読ませていただいた後に「もうすごく面白い」と思いました。吉田監督の映画だから出演さ せていただきたいというのは勿論あったんですけれど、自分の役がどうかの前に、脚本全体が面白かったので、とにかくこの映画に参加したいと いう思いがありました。この(私が演じる)本屋の主人の役も共感がすごくあって。僕が、本に頬ずりするほどの“本フェチ”といってもいいくらい の本好きなものですから、紙の質感がある本が、段々売れ行きが悪くなって、ネットの世界にどんどん移行していく、本が置き去りになっていくこ とに、心配とか、不安とか、懸念みたいなものがあったので、そのことを一本のドラマの中で解決していくような映画に思えました。また、ドラマの 調べ事がすごく緻密に、リアリズムに則ってやっていて、未来の展望のことまで描かれているので、私の書籍へのフェティシズムのことも含めて、 面白いな、興味深いなと思いました。脚本を読んですぐに吉田監督に「面白い!スゴイ!」というメールを書かせていただきました。


Q: 吉田監督の演出について
A: 自分も映画を作っているんですけれど、他の監督に呼んでいただいた時は、監督目線で全然行かないんです。監督にのびのびやって いただきたいという気持ちが常にあるので、一番の協力者のつもりで一緒にモノを作っていく感じです。監督ごとに映画の作り方や考え方がま るで違うので、そこが面白いわけなんです。「自分だったらこうするのになと思わないんですか?」と訊かれるんですが、全くそういう風には思わな くて、監督の個性を浴びに行くのが楽しみなんです。吉田監督は自分の中に一貫した強いビジョンがあって、そのことに良い意味で頑固で崩 さないこだわりの強さを感じました。最初に脚本を読んだ時に、感情を豊かに分かりやすく出す演技モリモリ感で読んでいたんですけれど、 (現場では)自分のシーンも意外に「あっさりやって」という感じだったんです(笑)。そのあっさりの中の日常のリアリティの雰囲気の中に情感を かもし出していくということが分かったので、そのことになるべく応えようとしていました。


Q: ご自身も本好きとのことですが?
A: きっと心の奥底に本屋さんへの憧れが自分にあるかもしれないです。映画を作っている時以外は、映画を観に行くか、本屋さんに行く かなので。本屋さんにいる時間が相当⻑いものですから、本屋さんの店⻑役をやるというのは、居心地が良いというか、腑に落ちるというか、 自然に出来た感じがしました。


Q: 作品について
A: 書籍という手に触れてなんぼのもんだという愛しいものの危機と、ネットが本に対して悪とか否定するものではないですけれど、ネットの 隆盛によって本が消えていくかもしれないことをドラマの軸のひとつに据えています。非常に細かくリアルに濃密なドラマで、びっくりするくらいの豪 華俳優陣がうねりを見せながら、観客の皆さんを感動にまで連れていくので、本当に見応えがある映画です。




監督:吉田大八
脚本:楠野一郎 吉田大八
原作:塩田武士「騙し絵の牙」(角川文庫/KADOKAWA刊)
出演:大泉洋 松岡茉優
宮沢氷魚 池田エライザ/斎藤工 中村倫也 佐野史郎 リリー・フランキー 塚本晋也 / 國村隼 木村佳乃 小林聡美 佐藤浩市
©2021「騙し絵の牙」製作委員会
配給:松竹
3 月 26 日(金) 全国公開
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