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映画『ミュジコフィリア』井之脇海初主演、3月29日京都にてプレイベント実施

【イベント】
冒頭のあいさつで、さそうは「自分の原作が映画になるのはとても光栄です」とニッコリ。谷口監督は「もうすぐ本編が完成しますが、京都市、そして京都市立芸大のみなさんの多大な協力があったことに改めて感謝いたします」と深々とお辞儀。大野は「キックオフとなる最初 のイベントにふさわしい理想的なメンバーが集まりました!」と満足の様子。


  

井之脇も「短い時間ですが、どうぞよろしくお願いいたします」と柔らかな表情を浮かべ会場を見渡していた。さそうにとって『神童』『マエストロ!』に続き、音楽をテーマにした三部作の最終作となる 『ミュジコフィリア』がついに映画化。さそう自身『ミュジコフィリア』が映画になったらいいなと思っていた一番の作品としつつ、「(映画化に) たどり着くことができて、うれしい限りです」とよろこびを語った。さらに、本作の舞台、京都については「古い伝統と新しい創作が出る場所というイメージがあり、現代音楽を(描く)場所として本当にふさわしいと思っています」と解説。 


谷口監督は「音楽をメインに、ダンスなどのパフォーマンスも含めてすべて、出演者本人の体でやってもらいました。出演者が必ずしも音楽をやっている人というわけではないので、映画作りにかかる労力は結構なものと覚悟はしていました。もちろん、撮影はとても楽しみにしていましたが、正直、すごく大変そうだなという思いもありました。あともう一息で完成することにホッとしている段階です」と映画が完成間近であることを明かした。地元・京都での撮影は「慣れ親しんでいる場所だからこそ、大事に撮ろうと思いました。京都の良いところを大事に撮るけれど、観光的なものにならない、ご当地映画にならないよう意識しました。映画の中で活きる場所、物語の中で違和感がないようにきれいに撮影することを心がけていました」と思いを語った。


『トウキョウソナタ』(08)で、天才ピアノ少年を演じた経験を持つ井之脇は、音楽にまつわる作品は、自身のターニングポイントにもなって いると前置きし、「『トウキョウソナタ』のときは、12 歳でお芝居の武器もまだあまり持ち合わせていない頃でした。唯一の武器が、小学生までやっていたピアノでした。作品が評価されたことで、役者の楽しさを知ることもできたすごく大きな経験です。今回は、音楽をテーマにした僕自身初めての主演映画なので、ピアノも出てくるし、きっとこれも転機になるのではと思っています。だからこそ、誠意を持ってチャレンジしなければいけない作品だと、お話をいただいたときに感じたことを思い出しました」と胸のうちを明かした。


また、朔との共通点について井之脇は「音楽が好きで、ピアノが好きだということ。音楽への愛情や感情は役作りの中にあったと思います」と説明。撮影中はホテルにピアノを持ち込み練習していたことに触れ「夜な夜な弾いていたので、隣の(部屋の)人は迷惑だったと思います」と気まずそうに微笑んだ。


初主演映画の心境について「この数年、いろいろなお仕事に関わる中で、役者として一歩成長できるような、転機になるような作品に出会 いたいと思っていたところに、今回のお話をいただいて。大袈裟かもしれないけれど“運命”だと思いました」としみじみ。「撮影中はプレッシャーも、不安もあったし、公開を控えた今でもそういう気持ちはあります。でも、ピアノという自分の武器を活かし、素敵なキャスト、スタッフのみなさんと一緒に映画を作ることができたので、完成前ですが、やれることはやり切ったという気持ちです」と清々しい表情を浮かべた。俳優・井之脇海について谷口監督は「キャリアがあるにもかかわらず、良い意味で技術などが固まっていない。完成されたものに初々しさ があるのは最大の魅力だと思うし、朔役になるべき人がなってくれたと思っています」と絶賛。さそうは「僕の中では、(放送が終了したばかりの)ドラマ『俺の家の話』のイメージが強いです。『ミュジコフィリア』の完成版を観る前なので、この人が朔をやっているのかなんて思っていました」とドラマと朔とのギャップを楽しんでいたことを明かした。


井之脇の京言葉については、京都、関西にゆかりのある大野が「違和感のない京言葉だった」と絶賛。これに対し井之脇は「監督はそう思ってない気がします」と疑いの様子。「芝居に感情が入ってくると、イントネーションや音をうまく表現しきれない。イントネーションや音を優先しているときは、大丈夫なんですけどね。でも、監督は京言葉(の出来)よりも芝居を優先してくれたので、ありがたいと思いました。僕の疑問点や意見にも、きちんと答えを返してくれるので、監督のことを一番信じていればいいんだと思って撮影していました」と撮影時の心境を振り返った。ここで、朔に思いを寄せるピアノ科生・浪花凪役の松本穂香と朔の異母兄の貴志野大成役の山崎育三郎からのビデオメッセージが到着。松本は「京都の自然に触れながら、気持ち良く撮影を乗り切ることができました。今まで挑戦したことのないギターやダンスにも挑戦しましたが、周りの方たちに支えながら最後までやることができました」と感謝し、山崎は「お芝居だけでなく、京都での滞在中、一番長く一緒の時間を過ごしたのが井之脇くんです。お酒を飲みながら、音楽について語り合った時間はとても楽しく、愛おしいです。音楽は言葉を超える瞬間がある、言葉以上に伝えられるものがあるというのを最後のシーンを演じて感じました。素晴らしい作品です」と自信を見せていた。 イベントでは本作の特別予告編が本邦初公開。さそうは「映像の断片が観れただけでも最高です。ピアノの下から凪が出てくる場面は、映像化できないと思っていました。最高だと思いました!」と最高を連発し大満足の様子。井之脇も「こうやって映像になると感慨深いです。個人的なことになりますが、15 年ほど、今の仕事をしていますが、自分の名前が最初に出てくることのよろこびを噛み締めています。よ うやくここまで来たという気持ちと、ここが新たなスタートかもしれないし、通過点かもしれない。いろいろ頭を過ぎるものはありますが、映画 の公開はこれからなので、音楽のよろこびが溢れる作品を多くの人に観てほしいと改めて思いました」と心境を明かした。 プレイベントの締めはみんなで演奏をして終わりたいという大野の提案で、第一部、第二部の出演者が一緒に演奏をする場面も。


『ミュ ジコフィリア』の世界観にふわさしい、第一部、第二部の出演者が“音楽で繋がる”瞬間を見ることができた。イベント最後のあいさつで、谷口監督は「音楽、ものを作るよろこびを映画で感じ取ってください」と呼びかけ、さそうは「音楽がBGM のように 使われていないのが特徴で、音楽のための映画だと思います」と見どころをアピール。井之脇は「不器用な人がたくさん出てきますが、彼らが大好きな音楽を通じて触れ合っていく姿が描かれています。音楽はもちろん、何か夢中になるものがある人の心に響く作品です。多くの 方に観ていただきたいです」と締めくくり、イベントは幕を閉じた。


原作:さそうあきら(双葉社刊) 第16回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品 出演:井之脇海/松本穂香/山崎育三郎ほか
監督:谷口正晃『時をかける少女』「マザーズ」「人質の朗読会」 脚本・プロデューサー:大野裕之『太秦ライムライト』『葬式の名人』 撮影期間:2020 年 10 月末~11 月中旬 撮影地域:京都市内全面ロケ
製作:「ミュジコフィリア」製作委員会 制作:株式会社フーリエフィルムズ 後援:京都市 特別撮影協力:京都市立芸術大学 配給:アーク・フィルムズ
配給:アーク・フィルムズ
2021 年秋 TOHO シネマズ日比谷 他 全国ロードショー(京都先行公開)
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