高島礼子・黒谷友香 W主演 映画『祈り ー幻に長崎を想う刻ー』2021年8月13日より長崎にて先行公開! 8月20日より全国公開決定! ポスタービジュアル解禁
- 2021/05/04
- 05:00

【ニュース】
戦争の爪痕が色濃く残る昭和 32年の被爆後の長崎を舞台に、焼け落ちた浦上天主堂に残るマリア像を人知れず運ときび出そうとする鹿(高島礼子)と、忍(黒谷友香)の二人の女性を描いた人間ドラマ、映画『祈り ―幻に長崎を想う刻―』 の公開が、8 月 20 日(金)より、シネ・リーブル池袋他全国公開、8 月 13 日(金)より、ユナイテッド・シネマ長崎にて先行公開されることが決定し、ポスタービジュアルが解禁! W主演の高島礼子・黒谷友香からコメントも到着。
先の戦争で長崎に投下された原爆は浦上天主堂の上空に投下。長崎市の人口 24 万人のうち約 7 万 4 千人が一瞬にして亡くなった。長崎市民は「最後の被災地であってほしい」と今も慰霊をささげ、世界に向けて平和国家を祈り続けている。昨年の戦後 75 年ではコロナ禍の影響により式典など中止が相次ぎ、戦争を知る世代 が少なくなっている今、戦争の悲惨さ、愚かさを伝える貴重な作品となっている。
本作は、明治の長崎市に生まれ、文学座創設への参加や岸田国士戯曲賞の審査員を務めるなど1990 年に亡くなるまで、劇作家・演出家として日本の演劇界に多大な影響と発展に寄与した田中千禾夫(ちかお)が、戦争と原爆の悲惨さを後世に伝えていきたいと 1959 年に発表し、第 6 回岸田演劇賞、第 10 回芸術選奨文部大臣賞を受賞した戯曲『マリアの首-幻に長崎を想う曲-』を原作として初映画化した作品。
被爆のケロイドを持つカトリック信徒・鹿役に映画『長崎ぶらぶら節』(00)で、第 24 回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞し、最近作では主演映画『おみおくり』(18)、『犬鳴村』(20)。一方、舞台、ドラマ、CMで活躍中の高島礼子。詩集を売りながら、原爆の跡地で自分を犯した憎き男を探している忍役に映画『TANKA 短歌』(06)で初主演を果たし、 最近作では『Daughters』(20)また宮本亞門演出舞台「画狂人 北斎」と映画・舞台・ドラマの他に自ら実践するライフスタイ ルを提案するなど幅広い活躍をみせる黒谷友香の二人が主演を務める。
さらに、田辺誠一、金児憲史、村田雄浩、寺田農、柄本明、温水洋一ら個性派・実力派俳優陣が魅力溢れる熱演で脇を固める。監督はニュース映画『今なお苦悩は続く~土呂久公害70年~』で毎日映画コンクール短編映画部門グランプリを受賞し、その後、映画監督として『天心』『サクラ花 桜花最期の特攻』『ある町の高い煙突』などを手掛けた松村克弥。撮影は 『ラヂオの時間』で第 21 回日本アカデミー賞優秀撮影賞受賞の髙間賢治、編集には『おくりびと』で第 32 回日本アカデミ ー賞最優秀編集賞受賞の他、数多くの受賞経験を持つ川島章正が手掛けるなど一流のスタッフが結集。
また、主題歌には長崎出身のさだまさしの「祈り」(新自分風土記I~望郷編~)を採用。奇しくも浦上天主堂で市民コー ラスの方々に協力してもらい収録した楽曲となる。さらに、美輪明宏が「マリア像」の声を唯一無二の存在感で演じて作品に神秘的な世界をもたらしている。
今回解禁されたポスタービジュアルでは、焼け落ちた浦上天主堂に残るマリア像と美しい海辺の夕景をバックに高島礼子と黒谷友香の二人が佇む全身カットが配置され、その二人の表情は、哀しみにも憂いにも決意にも見え、マリア像を巡って、映画のラストでは、どんな幕引きを迎えるのか注目せずにはいられない仕上がりになっている。また 2017 年に長崎を訪れたローマ教皇が平和の大切さを訴えるため、「戦争がもたらすもの」とメッセージを添えて紹介したことで、「被曝マリア像」同様に世界の注目を集めた写真「焼き場に立つ少年」をポスターにも象徴的に使用されている。
そして解禁されたメイン画像は高島礼子演じる鹿と黒谷友香演じる忍を中心に、焼け落ちた浦上天主堂に残るマリア像に向けて祈りをささげる象徴的なカットとなっている。
高島礼子(56) 鹿(しか)役コメント
撮影前に長崎で被爆者の方から直接お話を伺ったことで、とても気持ちの入った演技が出
来ました。教科書では習わなかったことや被害の大きさ、被爆者差別などを知って愕然としまし た......コロナ禍にある現在との共通点も強く感じます。本作では、皆さんが 1 つの目的を持っ て力を合わせれば、きっと成果につながるという熱いメッセージが込められています。是非、映 画をご覧いただき、何かを感じ取っていただければと思います。
黒谷友香(45) 忍(しのぶ)役コメント
76 年前に上空約 500 メートルの高さで炸裂した一発の原子爆弾により、長崎の街は一瞬で破壊され多くの方々の命が奪われました。長崎ロケに向かう飛行機が徐々に高度を下げ、眼 下に広がる街並の中に人々の暮らしを見た時、戦争は過去にあった出来事などではなく、人 類が確かに行ってしまったしわざであって、何かの歯車が少し狂っただけで、この当たり前な平 和は保っていられなくなるのだと強く感じました。世代を超えて、特に若い方々に是非観ていた だけたらと思っています。
松村克弥監督コメント
長崎の被爆を舞台にした作品は多いが、田中千禾夫の原作は戦後10余年の設定にしたところが秀逸。経 済成長をめざす流れの中、被爆の記憶を必死に残そうとする名もなき市民、しかも女性たちが主役である。戦争 は悲劇であるはよく言われるが、田中の原作は、戦後もそれが続く現実を庶民の目から徹底的に真摯に描く。戦 後75年を超え、いまだ悲しいニュースや不穏な時世に揺れる日本と全世界に、田中が遺した劇中のセリフを捧 げたい。私たちに今も響く真の言葉である。「一緒にいのちのゆくえば祈りましょう」
物語
1945 年 8 月 9 日 11 時 2 分、広島に次ぐ二発目の原子力爆弾が長崎市に投下され、 人口 24 万人のうち約 7 万 4 千人が一瞬にして命を奪われた。東洋一の大聖堂とうたわ れた浦上天主堂も被曝し、外壁の一部を残して崩壊。それから 12 年の時が過ぎて─ ─、浦上天主堂跡から被曝したマリア像を盗み出す一味の姿があった。首謀者はカトリ ック信徒のふたりの女。彼女たちは、なぜマリア像を盗み出さねばならないのか... ...?!
出演:高島礼子/黒谷友香 田辺誠一/金児憲史/村田雄浩/柄本明/美輪明宏(被爆マリア像の声)
監督:松村克弥『天心』『ある町の高い煙突』
脚本:渡辺善則/松村克弥/亀和夫 統括プロデューサー:家喜正男
撮影:髙間賢治 美術:安藤篤 音楽:谷川賢作 プロデューサー:亀和夫/城之内景子 原作:田中千禾夫「マリアの首」(戯曲)
主題歌:「祈り」(新自分風土記I~望郷編~) 歌:さだまさし 制作協力:NHKエンタープライズ 製作:Kムーブ/サクラプロジェクト 協力:映画「祈り」を応援する会 後援:長崎市/(一社)長崎県観光連盟
2020 年/日本/110 分 ©2021 K ムーブ/サクラプロジェクト
配給:ラビットハウス/K ムーブ
2021年8月13日より長崎にて先行公開! 8月20日より全国公開
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