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北原佐和子「人と人との触れ合いが1番大切」コロナ禍で会えない家族との交流の大切さを語る 映画 『83歳のやさしいスパイ』トークショー

【イベント】
映画『83 歳のやさしいスパイ』公開に先駆け、6月24日、試写会が行われ、上映後には1980 年代にアイドルとして人気を博し、女優に転身後もドラマ・映画・舞台など数々の作品に出演している北原佐和子をゲストに迎えトークショーを実施。

北原は芸能活動の傍ら、2005 年に ヘルパー2 級資格を取得、福祉現場を 12 年ほど経験し、14 年に介護福祉士、16 年にはケアマネージャー取得。また、トークの中で昨年准看護師の資格を取得したことも明かし、女優の仕事を続けながら介護の現場でも働く北原だからこそ分かる、本作の魅力を語った。

本作は、80~90 歳のスパイを募集する不思議な求人に応募した 83 歳の男性セルヒオが、 老人ホームに潜入し、調査を行う過程を捉えたドキュメンタリー。初スパイの仕事に張り切る心 優しいセルヒオがいつしか悩み多き入居者たちの良き相談相手となっていく様子を、ユーモアたっぷりに映し出すと同時に、家族と離れて暮らす入居者たちが漏らす本心から、現代の介護施設の在り方を問う作品。
上映終了後、映画ジャーナリストの立田敦子の呼び込みで、来場者の暖かい拍手に迎えられて北原佐和子が登場し、トークショーがスタート。本年度アカデミー賞®︎で長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた本作について「ドキュメンタリーとは思えない、まるでドラマのような作品。ホームの内情や入居者の本音が知れる貴重な機会でした」と率直な感想を述べた。

スパイとなり老人ホームに潜入するセルヒオのキャラクターについても、「一人一人の言葉に耳を傾けて、丁寧に人と向き合う姿勢は、とても勉強になりました。介護従事者にとっても、心でしっかりと対話するのはとても難しいことです」とコミュニケーションの難しさにも言及。本作は、老人ホームにいる母親への虐待を疑った娘からの調査依頼がきたことから始まる。日本でも同じような案件があるのかと問われると、「介護施設は閉鎖的なイメージがあるので、 不安に思うご家族の気持ちはとてもわかります」と話し、内部の様子がわかるよう、よりオープンな場所にするべきだと日本の施設の問題点を指摘。そんな中でも、徐々に地域との交流を持ちながら、イメージアップをはかる施設も増えてきているのだとか。また、高齢者たちの孤独について映し出す本作についても「実際の入居者たちもみんなが希望して入居しているわけではない。本作は彼らの孤独な気持ちを正直に映し出している」とコメント。

さらに、コロナ禍での高齢者や施設の状況について聞かれると、「家族や友人と触れ合う機会が減って、皆さんの表情が暗くなっている印象。早く好きな時に交流できる世の中になってほしい」と語り、家族と連絡をとり、触れ合うことの大切さを熱弁。トークショー前には、施設で勤務してきたという北原。「なんだか今日はいつもよりも丁寧に入居者の方と向き合えた気がします。この映画を見て、一人一人の言葉にしっかりと耳、心を傾ける事の大切さを学びました。介護従事者としての原点に帰ることができたと思います」と本作の魅力を語り、トークは幕を下ろした。当事者にしか分からない心温まる話に、観客は感銘を受けているようだった。
(写真・オフィシャルレポート)

監督・脚本:マイテ・アルベルディ 出演:セルヒオ・チャミー 2020年/ドキュメンタリー/チリ・アメリカ・ドイツ・オランダ・スペイン/89分/カラー/ビスタ/5.1ch 日本語字幕:渡邉一治 配給・宣伝:アンプラグド 
© 2021 Dogwoof Ltd - All Rights Reserved 
公式サイト:http://83spy.com
7 月 9 日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開
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