【ニュース】
国内映画賞のトップバッターとして注目を集める『第 13 回 TAMA 映画賞』の受賞作品及び受賞者が決定し発表された。TAMA 映画賞は、2009 年にスタートし、前年 10 月から当年 9 月に一般劇場で公開される作品及び監督・キャスト・スタッフを対象に、市民ボランティアの実行委員が選考し「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる いきのいい作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰するもの。市民がつくる映画ファンの祭典『第 31 回映画祭 TAMA CINEMA FORUM』は下記の日程で開催する。11月21日 (日) TAMA 映画賞授賞式 府中の森芸術劇場 どりーむホール 、11月13日 (土) ~ 11/20 (土) 各種上映プログラム 東京都多摩市内 2 会場にて開催される。
発表となった受賞作品及び受賞者、受賞理由は以下の通り。
最優秀作品賞
本年度最も活力溢れる作品の監督及びスタッフ・キャストに対し表彰。
『ドライブ・マイ・カー』
(濱口竜介監督、及びスタッフ・キャスト一同)
多言語の交錯する舞台劇とさまざまな人物の物語が幾重にも重なり、新しい感性の映画が誕生した。喪 失感を抱える人々の再生への道程に涙を禁じ得ない。
監督ビデオメッセージ上映
『あのこは貴族』
(岨手由貴子監督、及びスタッフ・キャスト一同)
違う階層(セカイ)を生きる二人の女性が自らの手で人生を切り拓いていくさまを丁寧に描き、生きづらさを抱える人々の心を解放へと導いた。
監督、登壇決定!
特別賞
映画ファンを魅了した事象に対し表彰。
土井裕泰監督・坂元裕二氏、及びスタッフ・キャスト一同 (『花束みたいな恋をした』)
幅広い世代が語り合わずにはいられなくなる珠玉の恋愛作『花束みたいな恋をした』。20 代という時季にある恋愛・生活・心の移ろいを、脚本・演出・演者が一体となって緻密に描きだし、誰しも「語りたくなる」ほどの感動を残した。
監督、登壇決定!
横浜聡子監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『いとみち』)
わかりやすさに忖度しない生粋の津軽弁と、津軽三味線のリズムにのって、じょっぱり(意地っ張り)の成長譚を描いた『いとみち』。ヒロイン・いとが津軽弁訛りや三味線演奏に自分の道を見い出し、周囲の応援に支えられ爽やかに力強 く歩みだす姿が、観客の琴線に触れた。
横浜聡子監督・駒井蓮氏登壇決定!
最優秀男優賞
本年度最も心に残った男優を表彰。
役所広司
(『すばらしき世界』『バイプレイヤーズ~もしも 100 人の名脇役が映画を作ったら~』『竜とそばかすの姫』)
『すばらしき世界』において、主人公の美しさ、暗さと人生の深遠を愛らしさを覗かせつつ描き、観客に切なさ、虚しさを掻き立てた。
登壇決定!
菅田将暉
(『花束みたいな恋をした』『キャラクター』『キネマの神様』『浅田家!』)
時代・地域・作風の異なる幅広いジャンルの作品に出演し、日常も虚構も自在に着こなして魅せる個性は、唯一無二の輝きを放っていた。
登壇決定!
最優秀女優賞
本年度最も心に残った女優を表彰。
尾野真千子
(『茜色に焼かれる』『明日の食卓』『ヤクザと家族 The Family』『心の傷を癒すということ 劇場版』)
『茜色に焼かれる』において、理不尽な現実に対して戦い続ける母親が全身全霊を投じて生き抜くさまを、鮮烈にスクリーンへ焼きつけた。
登壇決定!
有村架純
(『花束みたいな恋をした』『映画 太陽の子』『るろうに剣心 最終章 The Beginning』ほか)
『花束みたいな恋をした』での、役柄への深い洞察に基づいた体温を感じさせるほど 細やかな演技は、観客を物語に惹きこむ大きな原動力となった。
登壇決定!
最優秀新進監督賞
本年度最も飛躍した監督、もしくは顕著な活躍をした新人監督を表彰。
藤元明緒監督
(『海辺の彼女たち』)
不法労働を強いられる彼女らの視点に立って高い倫理観と問題意識によって作品が創作され、国際問題に真正面から挑む姿勢が素晴らしい。登壇決定!
松本壮史監督
(『サマーフィルムにのって』『青葉家のテーブル』)
『サマーフィルムにのって』において、魅力的なキャラクターとスピード感のある展開で映画の可能性と楽しさを再確認させてくれた。 登壇決定!
最優秀新進男優賞
本年度最も飛躍した男優、もしくは顕著な活躍をした新人男優を表彰。
藤原季節
(『のさりの島』『佐々木、イン、マイマイン』『空白』『くれなずめ』『明日の食卓』)
『のさりの島』において、生来の優しさを滲ませる⻘年を繊細に表現し、単純に良し悪しを決められない人物像を魅力的に創り上げた。 登壇決定!
金子大地
(『サマーフィルムにのって』『猿楽町で会いましょう』『先生、私の隣に座っていただけませんか?』ほか)
ストレートに熱く演じる一方、言葉では表しきれない心の機微を体現した。その表現力は作品を魅力的にし、末永く俳優として愛されていくことを確信させる。 登壇決定!
最優秀新進女優賞
本年度最も飛躍した女優、もしくは顕著な活躍をした新人女優を表彰。
三浦透子
(『ドライブ・マイ・カー』『椿の庭』『おらおらでひとりいぐも』『アイヌモシリ』)
『ドライブ・マイ・カー』において、人の心を柔らかく受け止めるドライバーを感情を抑えた演技で体現し、発する言葉一つ一つが観客の心のなかで反響した。 ビデオメッセージ上映
伊藤万理華
(『サマーフィルムにのって』『息をするように』)
『サマーフィルムにのって』において、多彩な表情、全身の躍動で観客を魅了した。我武者羅に役に入り込む情熱で、今後の表現が楽しみでならない。 登壇決定!
※映画賞の選考期間:2020 年 10 月~2021 年 9 月に劇場公開された作品が対象です。
※受賞者のご登壇情報は 10月5日時点のもので、今後更新される可能性があります。
11月21日 (日) 『TAMA 映画賞授賞式』
会場:府中の森芸術劇場 どりーむホール
映画祭公式サイト
最優秀作品賞
1.『ドライブ・マイ・カー』 (C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
2.『あのこは貴族』 ©山内マリコ/集英社・『あのこは貴族』製作委員会
特別賞
3.『花束みたいな恋をした』 © 2021『花束みたいな恋をした』製作委員会
4.『いとみち』 ©2021「いとみち」製作委員会
最優秀男優賞
5.役所広司『すばらしき世界』 ©佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会
6.菅田将暉『花束みたいな恋をした』 © 2021『花束みたいな恋をした』製作委員会
最優秀女優賞
7.尾野真千子 ©2021『茜色に焼かれる』フィルムパートナーズ
8.有村架純 © 2021『花束みたいな恋をした』製作委員会
最優秀新進監督賞
9.藤元明緒 『海辺の彼女たち』©2020 E.x.NK.K. / ever rolling films
10.松本壮史『サマーフィルムにのって』©2021「サマーフィルムにのって」製作委員会
最優秀新進男優賞
11.藤原季節『のさりの島』©北白川派
12.金子大地『サマーフィルムにのって』 ©2021「サマーフィルムにのって」製作委員会
最優秀新進女優賞
13.三浦透子『ドライブ・マイ・カー』(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
14.伊藤万理華『サマーフィルムにのって』 ©2021「サマーフィルムにのって」製作委員会