FC2ブログ

記事一覧

収容所の差し入れ、モハメドゥ氏の好みはあの世界的に展開するファストフードチェーンの〇〇バーガー!!『モーリタニアン 黒塗りの記録』特別映像、場面写真が解禁

【ニュース】
映画『モーリタニアン 黒塗りの記録』本編内の差し入れに関するシーンを収めた特別映像と場面写真が解禁された。

ささやかなモハメドゥ氏の楽しみとは?

「グアンタナモ基地」――。カリブ海にあるキューバのグアンタナモ湾にある米軍基地のことである。なぜキューバにアメリカの基地が?と思う方も多いだろう。グアンタナモ基地は、キューバは 1511 年にスペインに征服されたが、1989 年のアメリカとスペインとの間で起きた 戦争(米西戦争)でアメリカが勝利し、スペインの植民地であるキューバを占領した。1902 年アメリカ軍政下でスペインから独立したキューバが 1903 年にグアンタナモ基地の 永久租借を認めたことからはじまる。その後 1959 年のキューバ革命でキューバは社会主義国に 転換した。社会主義のキューバにある、民主主義アメリカ。それがグアンタナモ基地ということだ。

そのグアンタナモ基地の中の収容所に長らく拘禁されていた、本作ではタハール・ラヒムが演じるモハメドゥ氏。彼にはささやかな楽しみがあった。それはジョディ・フォスター扮するナンシー弁護士による差し入れだったという。容赦のない拷問に耐えてきたモハメドゥ氏にとって楽しみだったその差し入れとはいったい...?



一台のバスがグアンタナモ湾を走る。バスの中では軍人が「グアンタナモ基地へようこ そ。ここは米国の司法の管轄外です」と言って、特殊な場所だけに基地内や収容所の細かなルールを告げた後、「差し入れを買うならここでどうぞ」と観光バスのガイドさんが人気のお土産屋を紹介するような口調でいうと、バスも止まる。止まったバスの窓に映るあの世界的に有名なファストフードチェーンのマスコットに 似ている“彼”。ピエロの格好をして涙を流していない点はまったく同じ。彼を見つめるナンシー弁護士とテリー弁護士(シャイリーン・ウッドリー)。やがて購入したナンシー 一行を乗せたバスはついにグアンタナモ基地内の収容所に入っていくーー。
そのファストフードチェーンは本当にグアンタナモ基地内にある。別枠で記した通りキューバでありながら基地はアメリカ領なので、国内店という扱い。しかし現地の人が買いたくても簡単に入れるところではない。当たり前だが購入者は基地の関係者のみ。テリー弁護士がこのファストフードチェーンの紙袋を渡しながら、「差し入れよ。ハラールフード はこれだけ」とモハメドゥ氏に渡すシーン。そう「キューバスペシャル」とか「グアンタナモサンド」 (勝手に想像)といった特別なものではない。あの店のあのフィッシュバーガー。これを聞くと身近に感じる人も多いはず。権利関係の問題で劇中ではファストフードチェーンの名前は出てこない。そのため解禁された場面写真の中のフィッシュバーガーを入れた紙袋にあのロゴは入っていない。



あのロゴはない。「M」っぽい文字は実は「N」だったりする

モハメドゥ氏にこの件をたずねると「映画では初回になっていたけど実際には、ナンシーは面会のたびに、色々と差し入れをしてくれていた。フィッシュバーガーも何度かあって食べたよ!」と答えてくれた。何回か食べたということは、おそらく好きなほうであろう。 モハメドゥ氏にとってグアンタナモでの長い拘禁期間の中で、この差し入れは限られた楽しみの一つだったに違いない。店名は劇中には出せなかったが、本作の監督名は言える。そうケビン・マクドナルド!


監督:ケヴィン・マクドナルド『ラストキング・オブ・スコットランド』 『消されたヘッドライン』
出演:ジョディ・フォスター、ベネディクト・カンバ―バッチ、タハール・ラヒム、シャイリーン・ウッドリー、ザッカリー・リーヴァイ
原作:モハメドゥ・ウルド・スラヒ「モーリタニアン 黒塗りの記録」(河出文庫)
2021年/イギリス/英語・アラビア語・フランス語/129分/ドルビーデジタル/カラー/スコープ/5.1ch/原題:THE MAURITANIAN/G/字幕翻訳:櫻田美樹 配給:キノフィルムズ 提供: 木下グループ © 2020 EROS INTERNATIONAL, PLC. ALL RIGHTS RESERVED.
公式サイト http://kuronuri-movie.com 公式
10 月 29 日(金)、TOHO シネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
関連記事

プロフィール

moviecore

Author:moviecore
Webメディア:ムービーコアは映画を中心に繋がる、アニメ・お笑い・音楽・ファッション・スポーツとエンターテイメントなイベントをリポート!ニュースも掲載しております。イベント取材・試写会・ニュース掲載は こちら moviecore2@gmail.com 編集部にご連絡ください。

最新記事

カテゴリ