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映画『梅切らぬバカ』加賀まりこが提案したシーン、そのシーンに込めた想いや制作秘話を本人と監督が明かす!新場面写真も解禁

【ニュース】

息子に“ありがとう”を伝えたい! 
加賀まりこ提案によって生まれたシーン
夢にまで出てきた渾身の台詞について明かす

母親と自閉症を抱える息子が社会の中で生きていく様を温かく誠実に描く本作。愛情と包容力にあふれる母親・珠子を演じるのは、54 年ぶりに主演を務める加賀まりこ。軽口を叩きながらも、小柄な身体で大きな息子の世話をする姿はとてもチャーミング。
だからこそ、やがて訪れる“息子が 1 人で生きる未来”を案ずる横顔が、より一層切なく観る者の胸に迫る。息子・忠男役には『間宮兄弟』で日本アカデミー賞新人賞を受賞し、NHK 連続テレビ小説「おちょやん」など俳優としても活躍中のドランクドラゴンの塚地武雅。さらに、珠子たちの家の隣に引っ越してきた里村夫婦を、渡辺いっけいと森口瑤子が演じ、珠子と交流を深めていく里村家の息子・草太をドラマ「浦安鉄筋家族」の小鉄役が記憶に新しい斎藤汰鷹が好演。地域コミュニティとの不和や偏見といった問題を取り入れながらも、揺るぎない親子の絆と、他者との触れ合いを描き、あたたかな感動をもたらす。



本作は脚本の執筆段階から加賀まりこが深く関わり、監督とともに作り上げてきた。その監督とのやり取りの中で生まれたある重要なシーンについて、監督と加賀が撮影後に本音を明かした。劇中で加賀演じる珠子が、塚地武雅演じる息子・忠男を抱きしめて「ありがとう」と言うシーンがあるが、実はこのシーンは当初シナリオにはなかった。加賀は「脚本に関して、監督にただひとつ“生まれてきてくれて、ありがとう”の想いを、全編に散りばめてほしいとお願いしたんです。それで実際に“ありがとう”というセリフも加えてもらいました」と話す。一方、監督は「加賀さんに息子に“ありがとう”と伝えたいと言われて、はじめは珠子がそんなことを言うだろうかと半信半疑で迷っていました。しかし、実際に女手一つで自閉症の息子さんを育ててきた方にシナリオを読んで頂き感想をお伺いしたら、一言でいいから “ありがとう”という言葉があるといいなと加賀さんと同じことをおっしゃいました。加賀さんは自分よりもずっと深く、母親としての立場や思いを考えてくださっていたと思いました」と振り返る。

加賀はこのシーンには特別な思い入れがあったようで「もっと他の言い方ができたかなって考えたり、何か心残りがあったのか、撮影後にも繰り返し夢の中で演じていました。それだけ大切な台詞だったんだなと思います」と明かした。


加賀まりこ 塚地武雅
渡辺いっけい 森口瑤子 斎藤汰鷹 / 林家正蔵 高島礼子
監督・脚本:和島香太郎
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
文化庁委託事業「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト 2020」長編映画の実地研修完成作品 ©2021「梅切らぬバカ」フィルムプロジェクト 
11 月 12 日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国ロードショー

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