映画『偽りのないhappy end』本作で初主演の鳴海唯オフィシャルインタビューが解禁
- 2021/11/28
- 10:00

【ニュース】
私が消したのは、過去と...妹?
消えた二人の少女を探す、二人の姉。途切れた糸を追って深淵に迷い込む――
2011年の『ヒミズ』から10年間、園子温監督のほとんどの作品の助監督を務め、園監督に 師事してきた松尾大輔が、満を持して、長編映画監督デビュー。田舎で一人で暮らしていた 妹が東京で自分と一緒に住み始めた途端に行方不明になってしまったエイミと、同じく妹が 行方不明のヒヨリが、共に犯人を捜すミステリーをベースに、姉二人の心の揺れを丁寧に描く。
主演は、NHK 朝の連続テレビ小説 「なつぞら」でドラマデビューし、CM を中心に活躍 中の鳴海唯と、マドンナのバックダンサーとしてワールドツアーに約 1 年半同行し、舞台 Rock Opera「R&J」ではヒロイン役を演じた仲万美。大都会・東京と、美しい琵琶湖がある滋賀を舞台に、いなくなって初めて自分は妹のことを 何も知らなかったと気づき、必死に真実を暴こうとする姉二人が辿り着く先は...
12 月 17 日公開を前に本作で映画初主演の鳴海唯のオフィシャルインタビューが到着した。
Q :監督にお聞きしたら、以前お仕事でご一緒したこともなかったのに、鳴海さんが演技をしている動画を見て、「エイミだ」と直感し、オーディションではなく、指名されたとのことですが、過去の演技が認められたというのはいかがでしたか?
当時まだお仕事を初めて1年目くらいだったので、自分のお芝居がどういう風に周りから 見られているというのがわからない状態でした。そういう評価をいただけて、すごく嬉し かったです。
Q :演じたエイミはどのような人物と捉えましたか?
優しい心の持ち主なんですけれど、本当の自分を受け入れられていない人だなと思いました。
Q :どのような役作りをしましたか?
私は普段はショートカットなんですけれど、当時の私より6個くらい年上の役だったので、髪の毛を伸ばすという見た目のところから役作りに入っていきました。
エイミは携帯電話を持っていないキャラクターだったので、そこから実践してみようとい う気持ちで、滋賀に撮影でいる1週間は、携帯を持たずに生活をするところからやりまし た。
Q :私も妹がいるので、妹に渋谷を案内するシーンなどでは仲がいいけれど、約束の時間に現れない妹に怒ったりするシーンなど、すごくよくわかりましたが、鳴海さんご自身は兄弟はいらっしゃるんですか? 妹への想いは、どのように作っていきましたか?
私は3つ上に兄がいます。自分がお姉ちゃんの立場になるという経験がなかったので、そ こは苦戦したポイントでした。今回の妹と姉の距離感は、仲が良い兄弟とは別の少し変わ っている2人だったので、そこまで距離を詰めるということはしない方がいいのではない かと思いました。最低限のお話は作品を作る上で(妹を演じる河合)優実ちゃんとさせて いただきたいと思ったので、移動中などにたわいもないお話をさせていただいたりしなが ら、関係性を作らせていただきました。
Q :松尾監督の演出はいかがでしたか?
最初は難しくてよくわからない部分があったんですけれど、何回もリハーサルを重ね、一つ一つ監督と擦り合せる時間があったので、特に不安はなくインできました。
アカリとの実家でのシーンは、一番言われたくないことを言われるシーンで、なかなかOK がかからなかったんです。あえて外部的な演出はなさらずに、感情の演出をつけてくださったおかげで、心の感情を揺さぶりながらお芝居をすることができたので、有難かったです。
Q :ヒヨリが記者と湖で対峙しているのを見て、目頭を熱くさせるシーンも印象的でした。一度水に入ると、衣装を乾かさなくてはいけないので、テイクは重ねられなかったと思いますが、そのシーンはどう挑みましたか?
何回もリハーサルをしました。私は二人を止めに行くという芝居だったので、まだマシだったと思うんですけれど、二人が湖に入るシーンは、しっかりと時間をいただいて挑んだ
撮影だったので、そこまで不安はなかったです。
Q :見上愛さん演じる妹・ユウの友達に、「本当にユウのお姉さん?ユウのことなーんにも知らないんだね」と言われるシーンは、本当に頭が追いつかない、というような表情でしたが、演じていて、いかがでしたか?
「そんなことない!」と言い返したい気持ちもありつつ、その反面「いや、本当に何も知らないのかもしれない」という二つの感情が入り混じった瞬間だったので、そういう表情
を読み取っていただいて嬉しいです。
Q :田畑志真さん演じるアカリが、無邪気に核心をつくようなことをどんどん言ってきますが、アカリとのシーンはいかがでしたか?
アカリとは、実家と湖のシーンがあったんですけれど、ああいう核心をついてくる女子高生というのは珍しいと思うので、キーパーソンになっていると思いますし、あの子と接す
ることによって、エイミは昔の自分の妹のことを思い出すきっかけにもなるので、アカリとのシーンは大切に思いました。
Q :「妹は自殺なんてしない」と言っていたヒヨリが弱気になった時に、「あなたの妹は自殺じゃないんでしょ。殺されたんでしょ」と諭すシーンも、芯の強さと優しさの両方を感じましたが、演じていかがでしたか?
ヒヨリに言っている反面、自分に言い聞かせているシーンだったのかなと思います。自分のせいでこうなってしまったという後ろめたさがあるので、自殺じゃないと思いたいとい
うのと、ヒヨリの妹が無事であってほしいという二つの気持ちがあったと思います。
Q :本作の見どころはどこだと思いますか?
言語化するのが難しい人々の感情の描写が丁寧に細かく切り取られている作品だと思うので、そこに注目して見ていただけたらと思います。
Q :読者にメッセージをお願いします。
この作品にはたくさんのキャラクターが登場するんですけれど、それぞれのキャラクターがそれぞれの悩みを持っていて、エイミとヒヨリがその人々と関わっていきながら、どん
どんエイミが自分の過去に追われていく、そんな風な作品になっています。誰しもが人それぞれ誰にも言えない悩みを抱えている世の中だと思うので、そういった方々に「自分だ
けじゃないんだ」と思っていただけたら嬉しいです。
鳴海唯 仲万美
河合優実 田畑志真 小林竜樹 奥野瑛太 川島潤哉 三島あよな 見上愛 メドウズ舞良 藤井千帆 野村啓介 橋本一郎 谷風作 永井ちひろ 鈴木まりこ
古賀勇希 安田博紀 原知也 宮倉佳也 笹川椛音 白石優愛 土屋直子
馬渕英里何 カトウシンスケ
監督・脚本:松尾大輔
撮影:川野由加里 照明:赤塚洋介 録音:阿部茂
衣裳:田口慧 ヘアメイク:佐々木弥生 美術:松塚隆史 装飾:徳田あゆみ
制作担当:興津香織 助監督:小泉宗仁 監督助手:石塚礼/安藤梓 監督補助:廣野博友 特別協力:匠司翔 キャスティング:杉山麻衣 バレエ振付・指導:吉野菜々子
音楽プロデューサー:菊地智敦 音楽:古屋沙樹 編集:和田剛 音響効果:伊藤進一 配給・宣伝:アルミ―ド
© 2020 daisuke matsuo 2020 年/日本/カラー/16:9/5.1CH/97 分
12 月 17 日(金)よりアップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
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