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映画『長いお別れ』完成披露舞台挨拶 蒼井優、初共演の竹内結子は「頼もしくて男前な先輩」

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映画『湯を沸かすほどの熱い愛』で高評価を得た中野量太監督が、直木賞作家・中島京子氏の小説『⻑いお別れ』を映画化。5月15日、東京・はよみうりホールにて完成披露試写会が行われ、出演の蒼井優、竹内結子、松原智恵子、北村有起哉、そして中野量太監督が舞台挨拶に登壇した。
 

本作で初共演の竹内について、東家次女・芙美役を演じた蒼井は「家族の間に流れる本物の空気感を意識した」といい「私は男兄弟しかいなかったので、最初は竹内結子さんと姉妹!?と驚いたけれど、絶対に大丈夫だと思った。竹内さんには頼もしくて男前な先輩というイメージがあったので、お任せすればいいと思った」と初共演ながらも以前から親交のあった竹内に全幅の信頼。一方、東家・⻑女の麻里役を演じた竹内は、役作りについて「家族の物語に入る時はあまり考えることなく、現場に入ってみて体感するスタンス」と口にした。
 
撮影前には家族感をより高めるべく、キャスト全員で認知症になる前の父・東昇平(山﨑努)の誕生日パーティーを行ったといい、これに母・曜子役の松原は「その際に泣いていましたよね」と竹内の感涙を明かし、竹内は「悲しくて泣いたのではなくて、変化する父親の姿を目にしてショックを受けた。そういったリハーサルが気持ちも含めて、役柄を作り上げてくれた。そのおかげで気負わずにできた」と中野監督の狙いに感謝していた。
 

また撮影の思い出を聞かれた松原は、階段のモップ掃除シーンを振り返り「シュッシュとやったら、監督から『階段は隅から隅までやるんですよ』と言われて。この映画でお掃除の仕方を教わりました」とニッコリ。また父・昇平(山﨑)の認知症を告げられるシーンでは「リハから涙が止まらず、でも監督から『泣かないでほしい』と言われて。そんなときに娘たちが背中をさすって慰めてくれ た。優しい娘と厳しい監督でした」とジョークで場を和ませた。
 
麻里の夫・今村新(しん)役の北村は「すれ違いの夫婦像だが、その背景は描かれていない。しかし夫婦といえども他人同士。 理由もなくすれ違うことってあると思った。それがリアル。撮影以外では竹内さんと和気あいあいの時間を過ごせたので、スッとやりやすい状況だった」と回想。竹内は「カットがかかると私に『ごめんね~』と言ってくれた」と北村の優しい気遣いを紹介した。
 
パーティー用ハットをかぶって、家族の誕生日を祝うという東家のルールが劇中では描かれる。それにちなんで「家族のルール」というお題が出された。蒼井は「ウチの家族はやたらとハグをする。それが当たり前。久しぶりに会うとハグ。ついこの前も父親とハグした。 両親が手を繋いだり、触れ合いを大事にしている家族なので」と蒼井家ルールを披露。しかし日本であまりなじみのない行動に周囲がざわつくと「あれ?なんか変な空気。え?...今のナシにしてもらっていいですか」と苦笑いを見せる場面も。
 
そんな妹の窮状にすかさず姉の竹内が「いつまでも仲がいいのはいいね。両親も元恋人だったんだと感じるよね」とフォローすると、蒼井は「頼もしい~!」と大喜び。そんな竹内は実家でのルールについて「うちはどんな食事にも味噌汁がついていて、だから汁物&汁物という日もあった。おでんでもカレーでもパンでも味噌汁」と変わった組み合わせルールを口にし「なんだろう、自分の家ならではのルールを出すと引かれるこの感じ...」と、蒼井同様に苦笑い。
 
北村から「結子ちゃんの家でもそうなの?」と聞かれると、「してません!鍋と味噌汁とかバシャバシャの海になるから!」と即否定も「でもたまに食堂でカレーを頼んで味噌汁に手を出しそうになるときがある。そんなときは実家スピリッツが残っているなぁと思う」と笑いを誘った。
 
松原は「お誕生日はケーキを誰かが買ってきて、みんなで祝う」とごく一般的ルールで安心させ、北村は「昼でも夜でも缶ビールを開けたら、乾杯という。いつでも堂々と飲みますよ」とニヤリ。中野監督は「実家では大晦日は必ず家族で手巻き寿司。今年の大みそかもきっとそうなるはず」とそれぞれの家族独自の決まり事を発表した。
(オフィシャルレポート・スチール)
 
配給・制作:アスミック・エース
©2019『長いお別れ』製作委員会 ©中島京子/文藝春秋
公式サイト:http://nagaiowakare.asmik-ace.co.jp/
 
5月31日全国ロードショー
 
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