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映画『アネット』カラックス監督を愛してやまない濱口⻯介、監督、関係者へのオリジナル・インタビューを凝縮した書籍「レオス・カラックス 映画を彷徨うひと」2022年3月末 発売決定

Photo Mari SHIMMURA

【ニュース】

「読者に、この本を届けなくてはいけない。
その読者とは、誰よりも自分のことだ。」

(濱口⻯介監督『ドライブ・マイ・カー』)


1980 年代フランス映画に彗星のように現れた、恐るべき子供 (アンファン・テリブル)の軌跡をいまふたたび見つめなおす、カラックス監督を愛してやまない濱口⻯介監督ほか全監督作品評論、諸テーマをめぐる論考・対談とともに、レオス・カラックス監督はもちろん、関係者へのオリジナル・インタビューを凝縮した『レオス・カラックス 映画を彷徨う人』(フィルムアート社)の発売が 2022 年 3 月末に決定した。

本作の評論を手がけた濱口⻯介監督(『ドライブ・マイ・カー』)は「レオス・カラックスは、自分を映画館で映画を見ることへと導いてくれた監督の一人だ。そんな監督の現在地を示そうとしている本書に含まれる原稿の依頼を受けたことは光栄なのだが、実のところ書きようがなく悩んでいる。わかっていたが、何とも言葉にしがたい。「血が滲むような想い」という言葉では足らない一念でつくられた作品に見合う言葉を見つけるためと思えば、これぐらいの苦しみは当たり前なのだろうが、逃げ出したくもなる。本書ではカラックス本人や苦楽を共にしたスタッフ・キャストの言葉を読めると聞いた。その本の出版を遅らせるわけにはいかない、という思いだけが自分を原稿に向かわせている。読者に、この本を届けなくてはいけない。その読者とは、誰よりも自分のことだ。」とその想いを寄せる。発表した⻑編作品は6本と寡作ながら、その卓越した演出力と圧倒的な美的セ ンスによって、常に衝撃を与えつづけてきた映画監督レオス・カラックス。その全作品とその人生を解き明かす書籍となっている。


インタビュー掲載(予定) レオス・カラックス、ネリー・ケティエ(編集技師)、エルワン・ケルザネ(録音)、ドゥニ・ ラヴァン(俳優)、ほか
取材・構成=佐藤久理子、澁谷悠
執筆者(予定)
⻘山真治、赤坂太輔、入江哲朗、大九明子、木下千花、五所純子、須藤健太郎、角井誠、⻄嶋憲生、蓮實重彦、濱口⻯介、樋口泰人、廣瀬純、藤井仁子、堀潤之、町山広美、三浦哲哉、宮代大嗣、ほか


書籍『レオス・カラックス 映画を彷徨うひと』
フィルムアート社編集部=編|A5 判|300 頁(予定)|予価:3,200 円+税 ISBN 978-4-8459-2114-0|2022 年 3 月末発売
フィルムアート社 HP




映画『アネット』
監督:レオス・カラックス
原案・音楽:スパークス
歌詞:ロン・メイル、ラッセル・メイル & LC 
キャスト:アダム・ドライバー、マリオン・コティヤールほか
上映時間:140 分 
© 2020 CG Cinéma International / Théo Films / Tribus P Films International / ARTE France Cinéma / UGC Images / DETAiLFILM / Eurospace / Scope Pictures / Wrong men / Rtbf (Télévisions belge) / Piano
配給:ユーロスペース
公式サイト: http://annette-film.com
4 月 1 日(金)ユーロスペースほか全国ロードショー

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