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30を超えるアワード受賞!小編映画『Kay』『終点は海』が4月9日より下北沢トリウッドで公開!!

【ニュース】
4月9日(土)より下北沢トリウッドほかにて 『映画は仄かなる、たいまつ』と題した、小編映画2作品の劇場公開が決定した。上映される2作品は、海外映画祭で数々の受賞を経てきた『Kay』と『終点は海』。 どちらもその演出力が高く評価されている鯨岡弘識が監督を務める。
『Kay』は景気に翻弄され雑草のように生きた父・太一(小沢和義)と、離別した娘・ケイ(七瀬可梨)との 邂逅を描いた小さな物語。不確かな理想の家族のあり方を優しい眼差しで見つめ、コロナ渦で見失った生きることの意味を問いかける。 『終点は海』は5年前に喧嘩別れし、消息を絶った息子・レン(清水尚弥)が母・明子(洞口依子)のもとに現れるところから物語がはじまります。二人の葛藤の深い淵を埋めようとレンは明子を「終点」となる浜辺へ連れ出すのだが...

両作品に共通するテーマは「ひ弱で揺らぐ小さな生」を題材にしている点。漠然とした孤独感に漂いながら、いかに生きるのかを落ち着いて問うこともないまま、時代に翻弄される日々が続いている昨今だからこそ改めて問いかける「家族の在り方」七瀬可梨、清水尚弥などの若手注目俳優たちの演技も必見!!




公開決定にあわせ、中嶋雷太エグゼクティブプロデューサー、鯨岡弘識監督、小沢和 義、片岡礼子、洞口依子から、それぞれコメントも到着している。

中嶋雷太(エグゼクティブプロデューサー)コメント
小編映画『Kay』の原作・原案の拙書「春は菜の花」を発行した のが2018年夏。開発・制作を終え0号試写を開催したのが2019年 12月。新型コロナ禍など想定できぬ、予定調和の明日を夢見る呑 気な私がいた。そして約2年余り我慢した。この映画を観て頂く観 客の皆さんの心情を考えると、こちらの理屈で劇場公開すること は憚られた。2022年4月。未だ新型コロナ禍の収束は見えない。けれど、今こそ皆さんに観て頂きたいと考えた。小編映画『Kay』 と『終点は海』にはカッコ良いヒーローもダーク・ヒーローもい ない。心優しくも繊細でもない。説明言葉盛りだくさんの台詞も ない。多くの方が囚人となり喘いでいる「良い家庭」でもない。 仄かな生が揺らぎ、物語が淡々と織り成されていくだけだ。孤独 や不安に押し潰されそうな日々が続くが、孤独や不安が「悪いこ とだ」と決めつけたくはない。押し潰されそうな自分の、そのひ 弱な手をじっと見つめ、ひと呼吸ついたとき、仄かなるたいまつ がきっと道を照らしだしてくれると思う。小編映画『Kay』と『終点は海』が小さく仄かでもたいまつになればと、心から願っている。

鯨岡弘識(映画監督)コメント
過去を振り返ることで、はじめてその人を理解する......そういっ た経験をされたことはないでしょうか。「あの時こう言えていれ ば......理解できていれば」と後悔することは、少なからず誰にで もあるはずです。今回上映する『Kay』と『終点は海』では、主人 公が初めて、近かった人の“死”と向き合うことで、心を整理する姿 を描いています。しかし、それは決して紋切り型の感動的なもの ではなく、自分を捨てた父親や息子との邂逅なのです。そして、 彼らは“悲しい”“嬉しい”などと安易に形容できるほど簡単ではない 感情と向き合うことで、期せずして自らへ「生きる」という意味 を突きつけます。監督として、生死を題材に取り込むことはとて も難しく、悩ましいことでした。しかし、コロナ禍において、そ のテーマが際立ったことも実感しました。実際、『Kay』の完成直 後に訪れたコロナ禍で鏡像的に作り上げた『終点は海』は一層、 題材を深めるものになりましたし、まさに、この時代に語られる べき“シンプルな力強さ”を持ったものになったと感じています。ま た、私自身が知らない親の世代を描くにあたり、『Kay』では小 沢和義さん、片岡礼子さん、『終点は海』では洞口依子さんと話 し込みました。時代に翻弄された親という難しい役を成すことが できたのは、間違いなくキャスト陣のおかげです。同様に、台本 を読み出演を快諾してくれた全てのキャスト陣と、深くまで感情 を共有できたことが、映像にも表れていることと思います。結果 として、2020年は『Kay』が海外映画祭で、2021年は『終点は 海』が国内映画祭を中心に、多くのアワードを賜ることができま した。それは、コロナ禍にこそ、これらのメッセージがシンプル に強く響いたからだと信じています。未だその状況は続くからこ そ、今回の上映で多くの観客の皆様へ届くことを祈っております。


小沢和義 (『Kay』出演)コメント 
コロナ禍の中、劇場公開に導いたスタッフの努力と情 熱を称賛したく思います。僕も映像の長短を問わず、 映画の力を信じて疑わない一人です。この小編映画の魅力が観客の皆様に届くことを願っています。


片岡礼子(『Kay』出演)コメント
喪失の物語
夏の暑い日に亡き人の荷物と娘と共演した。 デビュー当時から共演をたくさんさせていただいたこともあり記憶 の沢山ある小沢和義さんの姿を思いその”父"を間に七瀬可梨さん演 ずる娘のKayと対峙した。エネルギーのある彼女の眼差しとぶつか る面白さ。熱さ。Kayの眼差しの先をもっと観たい。現場で側に居てそんな思いに駆られました。


洞口依子(『終点は海』出演)コメント
時の止まった世界を生きた女と、止まった時 間が再び動き出すことでこの映画は始まりま す。留めていた思い。押し殺していた感情。 様々な思いを乗せて電車は走り、終点の海に 辿り着く。けれど、終点は始発になるのです。


『Kay』
監 督: 鯨岡弘識
脚 本: 中嶋雷太/鯨岡弘識 原作・原案: 中嶋雷太著「春は菜の花」
撮 影: 平見優子
照 明: 日比野博記
録 音: 小牧将人
ヘアメイク: 菅原美和子
衣 装: Kanata
宣伝プロデューサー: 石原弘之(株ポルトレ) プロデューサー: 内藤 諭 エグゼクティブ・プロデューサー: 中嶋雷太 製 作: 中嶋雷太


『終点は海』
監 督: 鯨岡弘識
脚 本: 鯨岡弘識
撮 影: 佐藤宏樹
照 明: 日比野博記
録 音: 小牧将人
ヘアメイク: 菅原美和子 宣伝プロデューサー: 石原弘之(株ポルトレ) プロデューサー: 内藤 諭 アドバイジング・プロデューサー: 中嶋雷太 製 作: 内藤 諭/鯨岡弘識
4月9日(土)より下北沢トリウッドほかにて公開

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