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『yes,yes,yes』『pinto』『賑やか Neon City』公開を記念して、劇作家の平田オリザ、三代目 JSOUL BROTHERS 山下健二郎ら、各界の著名人からコメントが到着! 未公開場面写真も公開

【ニュース】
これまでトルコのカアン・ミュジデジ (シーヴァス)、フランスのカテル・キレヴェレ(あさがくるまえに)、中国のビー・ ガン ( 凱里ブルース / ロングデイズ・シャーニーこの夜の涯てへ )、韓国のキム・チョヒ ( チャンシルさんには福が多いね ) など、海外の新人監督の優れた作品の発掘に注力してきたリアリーライクフィルムズが、『オーファンズ・ブルース』『血 筋』『WHOLE』など日本のインディーズに特化した映画の配給で先鋭的な活動を続けているアルミードと強力タッグを 組み、まだ商業公開の目処が立っていない自主制作作品をピックアップ。

ReallyLikeFilms SHOWCASEとして、気 鋭の新人監督を発掘、劇場公開する。その第一弾として、宮崎出身の矢野瑛彦監督の作品にフォーカスする。昨年、大阪アジアン映画祭で上映され、大きな反響を喚んだ『yes.yes,yes』は、余命宣告を受けた母親の喪失を怖れる思いや人の生そのものへの疑問が、主人公の青年の感情を通して荒々しく表現されていく。

一方『pinto』は、「あなたの良いところはわがままを言わないところ」と母親から言われて成長してきた若い女性が、「わがままを聞いて欲しい」と言われて関係を続ける男との日常を描く。いづれも、不器用な人間の内面の葛藤と魂の静かな叫びを、俳優の肉体を通して表現していくスタイルが、矢野瑛彦監督の新骨町だと言える。今回の矢野瑛彦監督作品選では、上記長編に作品に加え、短編『賑やか』も同時上映する。








yes,yes,yes に寄せられたコメント

受け入れがたい別離を、どうにかして受け入れようとする家族の姿が直球勝負で描かれる。 その表現は、最初から最後までストレートで、その素直さにたじろぐ。
平田オリザさん ( 劇作家 )

必ず訪れる避けては通れない生命の『死』について深く考えさせられた作品。残された家族が時間がかかりながらも受け入れていかなければならない姿に感動しました。
山下健二郎さん ( 三代目 J SOUL BROTHERS)

矢野瑛彦監督の独特な感性に何度も息を呑みました。登場人物の眼差しが忘れられないです。
二ノ宮隆太郎さん ( 映画監督・俳優 )

コロナ渦でなかなか故郷に帰れない人達にも、この 1 時間弱だけは帰郷した気分に浸れる。人生行 路とはよく言ったものだ。
DJ SOULJAH さん (DJ/Producer)









pinto に寄せられたコメント

わたしたちは生まれてから何処へ向かおうとしていたのか、とうに忘れてしまった。路地から大通りに出てしまうと記憶は喧騒に呑み込まれ、ただただ忘却の海を泳ぐしかない。ゆっこは忘れないようにシャッターを切る。いつの間にかゆっこのモノローグは、遠い記憶の影帽子となってわたしたちの人生の一部に張り付いていた。
ヴィヴィアン佐藤さん ( ドラァククイーン、美術家 )

矢野監督の映画「pinto」では、自己をみつめている深い意識の流れが描かれているように、私には見えます。恋愛のリアル、青春の惨めさ、辛さ、寂しさ、苛立たしさ ...... など、見ていて滑稽で、笑ってしまう。私は、この映画をコメディとして観てしまったのだが、矢野監督がどう考えているのか は分からない。まずい事を言ったのかもしれない ......?! この映画の中では、日常の日常らしさがリアルでドラマティックで...... それに大胆だ。なんだか、矢野監督のリアルは、「汚くて奇麗」だ。今村昌平監督のリアリズムの世界が、思い浮かんだ。また技術的な意見だがカメラワーク、カメラサイズやアングルも大胆だ。またユキコの心 の変化が モノクロームからカラーへと行ったり来たりするのも面白い。最後に、私が思うこの映画のキーワー ド「オチツク」が、キャラクター達の心情が落ち着かない映画「pinto」の世 界をうまく描いていて、 可笑しく思える。私は映画「pinto」が好きだ。
大高正大さん ( 日本映画監督新人協会会長 ) 




矢野瑛彦監督インタビュー

・自己紹介をお願いします。 
1985年宮崎県宮崎市出身です。大学卒業後、ENBU ゼミ ナールで熊切和嘉監督に師事しました。その後アルバイトをしながら、自主映画を製作しました。「白色背景」で福岡イン ディペンデンス映画祭で奨励賞を貰いました。

・「yes,yes,yes」「賑やか」「pinto」の脚本は、どう書かれたのですか? 
脚本は自分の経験をシーンに入れ込んでいます。脚本を書く時に、沢山、取材をします。知り合いとか、知り合いの知人に話を聞きます。

・「yes,yes,yes」はどのようにして出来ましたか?
元々の構想があって、自分が高校生の頃に両親と大口論をして、僕が台所に行ったら、両親が抱きしめてくれました。死と向き合わなくてはならないということを、はめ込んで作りました。主人公の男は、家族を見 下している。深く考えることをやめています。負の方へ負のほうへ向かっています。「私と結婚させて、ごめんなさい」という科白は、キャラクターが言わせた言葉です。彼らが演じた家族は、家族そのものに見えました。上杉君は宮崎在住なので、最初、瓜生和成さん、井上みなみさん、川隅奈保子さんの3人で東京で 家族を作りました。その3人に上杉君を合わせた形です。映画のテーマである「何のために生きているんだろう?」という不安は2、3歳の時から考えていたことです。ラストシーンに、その答えがあります。1つ の命が無くなる時に、新しい命が生まれるということは、私の考えです。最初はカラーで撮影していたので すが、実景が綺麗だと言われていましたが、それを見せたいわけではなかったのでモノクロにしました。最後の乱闘シーンを撮影するために、4時間かけて細かいところまで打ち合わせしました。一発撮りでした。 夫婦愛がよくわかるのは、俳優さん達の力だと思います。

・「賑やか」は、どのようにして出来ましたか? 
自分の経験で、都会の中で抱えている孤独感を表現したいと思いました。「pinto」が評価してもらえなかったので、映画を作る夢を諦めなくてはならないのかと思っていた時期でした。母親が「会いたい」と電話で話すシーンは、自分と母親の電話の会話を、そのまま使いました。俳優達は、常に走っていました。演出の時に、自分も走っていました。原宿と豊洲で撮影しました。殴り書きに近い映画です。



アップリンク吉祥寺での上映スケジュール
A プログラム 『yes,yes,yes』(75 分)
上杉一馬 瓜生和成 井上みなみ 川隅奈保子  矢野瑛彦監督・脚本作品 『賑やか』(26 分)
 武谷公雄 奥津裕也 岩瀬亮 木村知貴 藤野晴彦 矢野瑛彦監督・脚本作品     
B プログラム 『pinto』(118 分)
 小野寺ずる 大橋一輝 永峰絵里加 木村知貴 坊薗初菜 岡野康弘 矢野瑛彦  富永敬太  矢野瑛彦監督・脚本作品
© 矢野瑛彦  
配給 : リアリーライクフィルムズ + アルミード 


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