山﨑樹一郎監督作品『やまぶき』が「カンヌ国際映画祭」ACID部門への正式出品が決定!監督、キャストからコメントも到着
- 2022/04/19
- 22:00

【ニュース】
『第75回カンヌ国際映画祭』ACID部門正式出品決定! 部門 30 年の歴史上、初めての日本映画、初の快挙!!
2022 年秋、公開する山﨑樹一郎監督の新作『やまぶき』が、2022 年 5 月 18 日~5 月 27 日に開催される第 75 回カンヌ国際映画祭の ACID 部門への正式出品が決定した。
監督・キャストの喜びのコメントが到着
カンヌ ACID 部門出品は日本映画初の快挙!
ACID 部門は、監督週間と批評家週間に並ぶ、カンヌ映画祭の3つの並行部門のうちのひとつ。市場原理に抵抗する芸術的な作品を支援するために映画作家たちが創設した「インディペンデント映画普及協会(ACID)」が作品選定・運営をしている。この部門は 1993 年に創設されて以来、毎年、世界の先鋭的な 9 作品を紹介し続けている。30 年の歴史がある映画祭の重要な部門だが、これまで一度も日本映画が招待されることはなかった。『やまぶき』は ACID 部門に招待される史上初の日本映画だ。選定委員の一人は『やまぶき』の選定理由について 「美しく、儚く、言葉に頼らずに、多くを伝えてくれます。類を見ない方法で隣人たちと生きる方法を探求する作品です。政治的主題を、声高にではなく、非常に繊細に捉えています。私にとって『やまぶき』は恩寵です。」と称賛している。また上映に合わせて、スタッフ・キャストはカンヌへの渡航を予定している。
『やまぶき』は、岡山県真庭市の山間で農業に携わりな がら、地方に生きる人々に光をあてて映画製作を続ける 山﨑樹一郎監督の長編第3作。再び地元でロケをし、初めて 16 ミリフィルムで撮影に挑んだ野心作だ。物語の舞台は現代。かつては韓国の乗馬競技のホープ だったチャンスは、父親の会社の倒産で多額の負債を背負った。真庭市に流れ着き、今はヴェトナム人労働者たち とともに採石場で働いている。一方で、刑事の父と二人暮らしの女子高生・山吹は、交差点でひとりサイレントスタン ディングを始める。二人とその周囲の人々の運命は、本人 たちの知らぬ間に静かに交錯し始める−−。陽の当たりづらい場所にしか咲かぬ野生の花「山吹」をモチーフに、日本社会と家族制度の歪みに潜む悲劇と希望を描きだす群像劇だ。
チャンス役を演じるのは、イギリスで演劇を学び、今回初めての日本映画出演となる韓国人俳優のカン・ユン ス。山吹役は、『Dressing Up』『左様なら』『サマーフィルムにのって』など作家性の高い作品への出演が続く演技派俳優・祷キララ。その傍に、川瀬陽太、和田光沙、三浦誠己、松浦祐也、青木崇高らの実力派俳優たちが集結し、田舎町に暮らす人々のほとばしる生を体現している。
『やまぶき』は、フランスの Survivance(シュルヴィヴァンス)との国際共同製作によって完成された。『大人のた めのグリム童話 手をなくした少女』でアヌシー国際アニメーション映画祭で2冠を得たセバスチャン・ローデンバ ックがアニメーションパートを、オリヴィエ・ドゥパリが音楽を担当。また、フランソワ・トリュフォーやモーリス・ピア ラ、フィリップ・ガレルなどの巨匠監督の作品を手がけた、フランス映画の伝説的な編集マンであるヤン・ドゥデが編集協力をしている。
監督・キャストからコメントが届いている。
カン・ユンス(チャンス役)
山﨑樹一郎船長のやまぶき号がカンヌに着きました!おめでとうございます、船長!この素晴らしい旅の始まりを一緒にした全てのスタッフ、俳優の皆様にも心から感謝とお祝いの気持ちをお伝えしたいと思います。そして、これからも続いていくこの航海が、世界各国で出会う人々とどんな物語を続けていくのかをまだまだ楽しみにしています。
祷キララ(山吹役)
やったー!!映画『やまぶき』のカンヌ映画祭への選出、心から嬉しく思います。監督、スタッフの皆さま、キャス トの皆さま、おめでとうございます。また新たにこの映画が広がってゆくことに胸を躍らせながら、わたしも精進し ます。
山﨑樹一郎(監督)
山吹が咲き誇る季節に朗報が届きました。キャスト、スタッフの皆さま、お金と物と時間と場所と思いと、、、支援 していただいた皆さま、、、関わったすべての人の大きな力の成果です。そして『やまぶき』のような小さな小さな映画を数ある映画の中から見つけていただいた ACID 部門の選者の皆さまにも感謝しかありません。カンヌ映画 祭は映画を知り始めた頃からの憧れです。そのころの自分に言ってあげたい。
監督、脚本:山﨑樹一郎
出演:カン・ユンス、祷キララ、川瀬陽太、和田光沙、三浦誠己、青木崇高 黒住尚生、桜まゆみ、謝村梨帆、西山真来、千田知美、大倉英莉、松浦祐也 グエン・クアン・フイ、柳原良平、齋藤徳一、中島朋人、中垣直久、ほたる、佐野和宏
プロデューサー:小山内照太郎、赤松章子、渡辺厚人、真砂豪、山﨑樹一郎/制作プロデューサー:松倉大夏
撮影:俵謙太/照明:福田裕佐/録音:寒川聖美/美術:西村立志 助監督:鹿川裕史/衣装:田口慧/ヘアメイク:菅原美和子/俗音:近藤崇生
音楽:オリヴィエ・ドゥパリ/アニメーション:セバスチャン・ローデンバック/編集協力:ヤン・ドゥデ、秋元みのり
製作:真庭フィルムユニオン、Survivance/配給:boid/VOICE OF GHOST
2022 年|日本・フランス|16mm→DCP|カラー|5.1ch|1:1.5|97 分
(C)2022 FILM UNION MANIWA SURVIVANCE
【公式サイト】 http://yamabuki-film.com
2022年秋、全国順次公開
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