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映画『戦争と女の顔』予告、ポスターが完成



【ニュース】
日本でも話題の証言集「戦争は女の顔をしていない」を原案に、戦後、PTSD を抱えた元女性兵士の生と死の闘いを描くー。
1945 年、終戦直後のレニングラード(現サンクトペテルブルグ)。荒廃した街の病院で、PTSD を抱えながら働く看護師のイー ヤ(ヴィクトリア・ミロシニチェンコ)は、ある日後遺症の発作のせいで、面倒をみていた子供を死なせてしまう。そこに子供の本当の母で戦友のマーシャ(ヴァシリサ・ペレリギナ)が戦地から帰還する。彼女もまた後遺症を抱え、心身ともにボロボロの二人の元女性兵士は、なんとか自分たちの生活を再建するための闘いに意味と希望を見いだすが...。



本作は、巨匠アレクサンドル・ソクーロフの下に学んだ新鋭カンテミール・バラーゴフ監督が、ノーベル文学賞受賞作家・ スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチの証言集『戦争は女の顔をしていない』を原案に、戦後の女性の運命を描いた。プロデューサーは、『ラブレス』(17)や『裁かれるは善人のみ』(14)をはじめ、ハリウッドでも実績のあるウクライナ出身のアレクサ ンドル・ロドニャンスキー。主演の二人は、新人のヴィクトリア・ミロシニチェンコとヴァシリサ・ペレリギナが見事に複雑な心理状態を演じきった。終戦から 77 年。これは戦争を知らない世代のスタッフ、キャストらが今も起こっている戦争の恐ろしさを伝える作品である。





解禁となった日本版予告編では、終戦直後のレニングラードを舞台に、PTSD を抱えた元女性兵士の二人の女性イーヤとマーシャが、厳しい環境下でお互いを支えながら生きていく様子が描かれ、また、畳み掛けて表示される各誌のレビューと赤褐色と緑の衣装により、本作が痛ましく、強く、そして美しくさも感じる作品であることが想起される。そして、カンヌ国際映画祭をはじめ多くの各国映画祭で賞を受賞し、世界的に高い評価を受けている。
 




完成したたポスターでは、主人公・イーヤが誰かの手で口元を塞がれ、不穏さを感じさせる。また、「戦後のレニングラード~」と「“わたしたち”の戦争は終わっていない」のコピーにより、戦争が終わっても、彼女たちの戦争がいまも続いていることを察することができるビジュアルになっている。




監督・脚本:カンテミール・バラーゴフ 共同脚本:アレクサンドル・チェレホフ
原案:『戦争は女の顔をしていない』スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ, 三浦みどり 訳(岩波現代文庫)
製作:アレクサンドル・ロドニャンスキー、セルゲイ・メルクモフ 音楽:エフゲニー・ガルペリン 撮影:クセニア・セレダ
出演:ヴィクトリア・ミロシニチェンコ、ヴァシリサ・ペレリギナ、アンドレイ・ヴァイコフ、イーゴリ・シローコフ
ロシア/ロシア語/2019 年/137 分/DCP/カラー/字幕翻訳:田沼令子/ロシア語監修:福田和代/PG12
原題:Dylda 英題:Beanpole © Non-Stop Production, LLC, 2019
7月15日(金)、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開

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