古谷敏、ウルトラマン愛をすごく感じた『シン・ウルトラマン』を絶賛!! 『シン・ウルトラセブン』を熱望も 庵野秀明セレクション『ウルトラマン』4K特別上映トークイベント
- 2022/06/03
- 20:30

【イベント】
庵野秀明セレクション『ウルトラマン』4K 特別上映の初日となる 6月3日、『ウルトラマン』でスーツアクターを務めた古谷敏氏をゲストに迎え、映画評論家・清水節氏と記念トークイベントが、都内劇場にて開催。チケットは完売と大盛況の中、イベントは実施された。
初代『ウルトラマン』のスーツアクターである古谷氏は、現在上映中の映画『シン・ウルトラマン』でもモーションアクションアクター、ウルトラマンCG原型モデルとして参加。映画『シン・ウルトラマン』発表時に公開されたシン・ウルトラマンの雛型モデルは古谷氏を3Dスキャンしたものだ。
早速、清水は「やはり古谷さんが『シン・ウルトラマン』をどのようにご覧になったのかっていうのを聞きたいですよね、皆さん!」と呼びかけ、お客さんも興味の眼差しを向けた。清水は「エンドクレジットでびっくりしまし感動しました。ウルトラマンのCG原型モデル、そしてモーションアクションアクター、 これ56年目にして、こういうクレジット素晴らしいですよね!」と感動しきり。客席からも拍手が送られ 古谷は「ありがとうございます。」と微笑んだ。
さらに清水から「ご覧になって感想いかがでしょうか?」と問われると、 古谷は「まず、制作者の方々に、ウルトラマン愛が! すごく感じました。」と、感動を口にした。さらに「庵野さん、樋口さんを筆頭に、やっぱり60年代生まれ、その愛というのはどういうシーンに感じることができました?」と清水が尋ねると、「本物のウルトラマンのアクションがほとんど散りばめられていたというそんな感じを僕は受けましたね。」と、『シン・ウルトラマン』を絶賛。
清水は「CGだからこそできる描き方ということがテーマだったと思うんですがやはりその最新のテクノロジーを使って今ならではのアップデートされてるっていう部分は見どころだったと思うんですけれども、どうでしょう実際に中に入っていらした古谷さんから見てこのCGで描かれるウルトラマンは。」と質問。
古谷は「僕よりかっこいいですね。でもやっぱりあの動きしなやかさってのはやっぱり僕には出せなかったなって感じますね。庵野さんが僕を好きでいらっしゃったと思うんですけれども。」、「やっぱりファンの方々もご覧になっていて、やはりウルトラマンといえば古谷さんの体型である動きでありっていうのが脳裏に焼き付いてる部分があると思うんですよね。 」と清水。「撮影時というか、そのモーションアクションアクターをやったときの話をしていただけますか。」と話を振ると、古谷は「まだオフレコみたいなんで、すみません」と前置きし、「言えることはCGではなくて、 本当の普通の特撮をとってほしいなっていうのが僕の夢なんです。」と心境を明かした。
清水は「そのときは古谷さんは十分に準備ができてるってことですね?」と聞くと、古谷も「できてますよ!ワンカットでもやりたいですよ!」と意気込みをみせた。
再び『シン・ウルトラマン』について清水から質問が飛ぶと、「僕が見ている限りでは、やっぱりいろいろ画面がどんどん変わっていく あのスピードっていうのは、僕は、なかなかついていけなかった。あの物語の方のね、CGの特撮関係の方はなんとなくついていけましたけど、今の俳優さん素晴らしいし、斎藤さんはじめ素晴らしい方々の あのスピード感ってのはすごいですね、素晴らしい。 本当にかっこいい人たち。」と称賛。清水も「戦いのシーンになると初代ウルトラマンをやはり思い出させる動きをしていましたね。」、「そうですね。それはもう全くその通りですね。」と古谷。
清水は「やはり古谷さんの戦い方を彷彿とさせるような動き、ネロンガ戦とかガボラ戦かっていう感じはしました。」、古谷も「もちろんしましたね。ちょっと下向いてほくそ笑んでましたけどね。僕の感じだなみたいな感じでね、それは楽しかったです」。「古谷さん的には大絶賛ってことでよろしいでしょうか?」と清水が尋ねると、「もちろんです。『シン・ウルトラマン』、何回も見ていただいて、いろんな画面を発見できると思います。5回も6回を見ていただければ、また違うシンなんとか多分、『シン・ウルトラセブン』なんていう話も出るかもしれませんので、絶対に 10回以上を見ていただきたいなと思っております。」と呼びかけた。
(写真・記事 太田誠)
庵野秀明セレクション『ウルトラマン』特別上映エピソード
第18話「遊星から来た兄弟」 (凶悪宇宙人 ザラブ星人/にせウルトラマン登場回)
監督:野長瀬三摩地/脚本:南川竜、金城哲夫
庵野秀明氏コメント
M5 曲が初めて劇中にかかり、初めてウルトラマンがヒーローとして自覚的に描かれたエピソードだと感じています。発射と命中が同画面に収まっている近距離での夜のスペシウム光線が素晴らしく、4K 大画面に映えるかと思い選びました。
第26話「怪獣殿下(前篇)」 (古代怪獣 ゴモラ 登場回)
監督:円谷一/脚本:金城哲夫、若槻文三
庵野秀明氏コメント
怪獣を特異なキャラクターとして子供視点も交えながらリアルに描いたエピソードだと感じています。M-4T2 曲が流れカラータイマーの点滅音が響く中、ウ ルトラマンが美しくやられていく様が、4K 大画面に映えるかと思い選びました。
第28話「人間標本5・6」 (三面怪人 ダダ 登場回)
監督:野長瀬三摩地/脚本:山田正弘
庵野秀明氏コメント
宇宙人を怪異なキャラクターとして人間を標本にするという恐怖をサスペンス的に描いたエピソードだと感じています。何はともあれウルトラマンの滞在時間 が長くその分楽しめるのと、ダダに決まる蹴りの格好良さが、4K 大画面に映えるかと思い選びました。
第34話「空の贈り物」 (メガトン怪獣 スカイドン 登場回)
監督:実相寺昭雄/脚本:佐々木守
庵野秀明氏コメント
ウルトラマンの空想世界を自覚的に寓話として真面目に描いたエピソードだと感じています。映像は実世界の一部を意図して切り取り積み重ねて構成されている面白さが、4K 大画面に映えるかと思い選びました。
庵野秀明セレクション『ウルトラマン』4K 特別上映 開催情報
上映劇場(予定)
東京:TOHO シネマズ 日比谷/TOHO シネマズ 新宿/TOHO シネマズ 池袋/109シネマズ 二子玉川
神奈川:横浜ブルク13/川崎チネチッタ
愛知:109シネマズ 名古屋
大阪:TOHO シネマズ 梅田/TOHO シネマズ なんば
京都:TOHO シネマズ 二条
兵庫:OS シネマズミント神戸
福岡:T・ジョイ博多
札幌:札幌シネマフロンティア
※4Kで上映いたします。
6月3日(金)~12日(日) にて上映中
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