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『線香花火』監督 黒木瞳 『blind mind』キャスト佐藤寛太、平祐奈が登壇!『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭』オープニングセレモニー

【イベント】
7月28日、『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭』オープニングセレモニーが都内会場と北海道・夕張市を中継で結び開催され、同イベントではスペシャルプログラムの上映作品から、『線香花火』を監督した黒木瞳、『blind mind』の佐藤寛太、平祐奈、監督の矢野友里恵、脚本・プロデュースの灯敦生がゲストとして華を添えた。また、黒木瞳監督は翌日には『ゆうばりに行きまーす!』と現地入りすることを明かした。



夕張での上映が決定している『線香花火』を監督した黒木瞳が登壇。「本当に映画を愛するゆうばり。そのゆうばり映画祭へお招きいただき、そしてこの映画を上映することができることになりました。大変光栄でございます。」とあいさつ。映画の上映に合わせて夕張市に行くという黒木は「明日行くんです! もう初めてなので」と、歓喜の声を上げ、「やっぱりゆうばり映画祭っていうのはもうずっと映画に出演させていただいてるときから本当に有名な映画祭ですので、もう本当にそれで参加できるっていうことがすごく嬉しいですし、夕張の方々にもお目にかかれる!メロンも食べられる!もう幸せいっぱいな気分で今おります。」と喜びいっぱい。

本作について黒木は「今回の短編映画は、まず私の生まれ育った福岡県八女市黒木町をロケ地にしたいなっていう思ったところから始まったんです。そこから本を作り始めたんですけれども、実は福岡県みやま市というところで伝統工芸をずっと守り続けているその線香花火の製造所がございまして、いろいろお話を伺って言うと線香花火って地味なというか、花火ではあるんですけれども、実は最初は命蕾 そしてパチパチって言って、ボタン。そして華やかな大人の時代。ボタンから松葉そして最後は散るっていう線香花火が人生に例えられているということがわかりまして、そこから本作りを始めたんですけれども。ですので人生、なんかいろんな世の中ではいろんなことが不安なことがたくさん起こってますけれども 私達1人1人にも小さな不安があるだろうなとその小さな不安は本当に戦争とか比べられないけれども、でもその不安をこの映画をご覧になって今日も1日ファイトで生きていこうって、そんな気持ちになってくださったら嬉しいなっていう気持ちで作らせていただきました。」と、本作への思いを明かした。

また、「故郷なので、私が泳いだ川とかそうなんですかとか、本当に登った山とか、それから通った中学校とか、それからロケ地で、ロケで貸してくださった家って同級生の家なんです。ですので本当に私がそこで生まれ育ったっていうだからもう何十年も昔の話なんですけど、私も18で故郷を離れたんですけれども、その頃からもう本当に空も山も川も本当に、それから人も何にも変わっていないっていうそのそれが素晴らしいなあっていうふうに感じまして、とても美しいその故郷の景色を収めることができたのが、とても嬉しいです。」と、 思いを馳せていた。さらに「どこの国のどの町もいつまでもその自然が美しく豊かであってほしいなっていう思いもございます。」と付け加えていた。

黒木は「本当に元気で本当に笑顔になっていただきたいと、この作品を作りました。そして明日、夕張に参りますので夕張の皆様もぜひお楽しみください。」と呼びかけアピールした。



次に『Blind Mind』に出演する 佐藤寛太、平祐奈、矢野友里恵監督、脚本・プロデュースの灯敦生らが登壇。本作について語った。

佐藤は「よろしくお願いします。」とあっさりな感じにMCから『それだけ?』と、ツッコミの入る一幕から始まり、平は「『ゆうばりファンタスティック国際映画祭』は初めて参加させていただいたのですごく嬉しいです。」とニッコリ。
脚本・プロデュースの灯は「実は夕張現地に映画祭で行ったことがあって、再び作品でこちらに来られてすごく嬉しいです。」と喜びを口にしていた。

本作は、目の不自由なイケメン男性と、美人インフルエンサーのラブストーリー。障がいのある役柄について佐藤は「僕が演じさせていただいた役が生まれつき目が見えない全盲の役で、見えないことが普通に暮らしてる役だったんですけど、その中で僕ら健常者からだとどうなんだろう見えるの当たり前じゃないですか。その見えない生活の中で音だったり雰囲気だったりいろんなことで他の人とコミュニケーションを交わしていろんなものの情報を受け取ってる訳で、その中で人と繋がるっていう、見えなくても繋がる なんていうんだろう 愛って見えなかったりするものじゃないですかその見えないものを、お互いの中で空気として感じながら作品を撮影できたのでそれがすごくなかなかできない体験だったのですごく嬉しかったです。」と難役に挑んだ経験を語っている。

佐藤について、矢野監督は「すごい難しかったと思うんですけど、準備期間も白杖という杖があるんですけど、それを持って帰って練習したりとかしてくれて、実際映像で見るともうかなり見えない人を演じきってくれてるのが伝わってきます。」と称賛。

本作は、40分弱のショートフィルムにいろんなものが凝縮された物語。そのルッキズムいわゆる外見至上主義に苦しむインフルエンサー役について、平は「若い中高時代のいじめだったりとか、何か映像では描かれてないとこもありますけど、自分の過去にトラウマを抱えながら、いろいろと外見だったり、いろんな人からの見え方を気にして生きている子だったので、すごいそういった部分で、どういうふうに表現したらいいのかなとか、こういうインフルエンサーの役も初めてだったので、40分っていう短い時間の映像の中でいろいろと表現しなきゃいけないので、そういった部分は難しかった。」と回顧。平自身も「幼い頃、眼鏡かけてたりとか、小さい頃にすごいコンプレックスあったんですよ。演じたフミカとの共通点みたいなのがあったので、そういった部分をちょっとずつフミカに気持ちを繋げながらやってました。」と、役と自身を重ねて演じたという。

本作の物語の発想について聞かれた 灯は「この物語を発想したのが、7年前で大学在学中だったんですけど、監督の矢野と何か作りたいねってなったときに、監督の身内にも、私の身内にも障害のある者がいたので、そういう身近なところから発想して今回、物語でルッキズムだったりとか他のいろんなテーマみたいなことも忍ばせてあるんですけども、そういうのもやっぱり日常生きてる中で感じたことみたいものをベースに作っていきました。」と、発想の経緯を説明。また作品について 灯のTwitterでは『仲間と全力で作った自主制作です。スタッフの多くは学友、寛太さんとは戦友。みんなの想いと、周りの方の支えで完成した作品』と伝えている。

最後に佐藤から「目に見えない愛についてを映画の中で描いております。40分しかない映画ですので皆さん ぜひ、スマートフォンを置いて集中して見ていただけたらと思います。」と呼びかけ、平からも「本当に40分という短い作品にはなってるんですけど、盲目の男の子と普通に生きてる女の子の日常の一部を切り取った作品になっていていろいろとメッセージ性の強い作品になっています。なので、あとは見てくださる方の想像力をお借りして完成できると思うので、楽しんでもらえたらなと思います。」と呼びかけアピール。

この作品について 公式サイト:https://yubarifanta.jp/ には、脚本・プロデュースの灯、矢野監督がさらに深く作品について語っているので こちらも見てもらいたい。
(写真・記事 太田誠)



『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭』
料金 :一部無料
開・閉会式などイベントの配信はHulu非会員でも視聴可能。作品の視聴は有料(月額1,026円)で、会員登録が必要になります。※映画祭公式オンデマンドは有料となります。※現地上映にはゆうばりファンタパスポートが必要です。(前売1,500円で発売中、当日2,000円、1枚で全作品鑑賞可能)
※視聴できる作品や期間については映画祭公式ホームページでご確認ください。
公式サイト:https://yubarifanta.jp/

7月28日(木)~8月1日(月)
Hulu&映画祭公式オンデマンド上でのオンライン開催 ※各作品の配信は7月28日(木)19:30開始
夕張市内でのリアル上映 ※7月29日(金)~7月30日(土)の2日間、合宿の宿 ひまわり

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