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MIYAVI 原田眞人監督が登壇!日本外国特派員協会にて映画『ヘルドッグス』記者会見を実施

【イベント】
本作を手掛けた原田眞人監督、ヤクザ組織のトップ・十朱を演じた MIYAVI が登壇し日本外国特派員協会にて記者会見を実施した。世界で活躍する 2 人が知られざる本作の魅力について語りつくし、 海外特派員からの質問には流暢な英語で回答。日本映画の新たな可能性を世界へ向けてアピールした。

上映後の会場に登場した MIYAVI、原田監督の 2 人は、集まった人々に向けて流暢な英語で挨拶。『関ヶ原』でも会見 に臨んでいた原田監督は、「新作を携えてまた皆様とお話できて光栄です」と本作を引っさげて FCCJ の会場に帰って来られた喜びを語り、MIYAVI も「以前 UNHCR 親善大使としてここで会見に参加したことがありますが、今回俳優としてここに来られたことを嬉しく思います。映画の中ではヤクザ組織のボスを演じていますが、本当のボスは隣にいる監督なので」とジョークを飛ばし、会場には笑いが。



早速本作制作のいきさつを聞かれた原田監督は「10歳頃に潜入捜査官が登場するTVシリーズを観て、その面白さが今回の源体験となっています。その作品では潜入捜査を担うキャラクターが、周囲とどう関係性を作っていくのかという部分に面白さを感じていました。今回、男たちのある種の愛情関係のような、三角関係のような要素も描きたいと思っていましたし、それをぜひ、岡田さんや坂口さん、MIYAVI さんに演じて欲しいと思っていたんです」と映画の制作秘話を披露。それもあってか、濃厚なキャラクターやクセが強い登場人物たちが活躍し、複雑に絡み合う関係性も本作の魅力のひとつに。



MIYAVI は「世界的にも屈指の映画監督からのオファーだったので、こんなに光栄なことはない、と。ただ、僕は顔に傷がある訳でもないし、(役柄的に)体重を増やさないとだめかな?とか不安もあったんです。ただ、監督と話をして、世界観やビジョンをお伺いする機会があって。国内のみのマーケットを意識してないというチャレンジ精神や、新しいタイプのヤクザ映画を作りたいという印象に共鳴して、イエスと返事をしていました」と原田組初参加となった経緯を明かしていた。



会場に集まった記者からの質問では、「ブラック・レイン」「パルプ・フィクション」といった数々の名作を想起した という声が多く、作り込まれた美術や世界観、登場人物たちの完成されたキャラクター造形への質問が飛び交うこと に。原田監督は「アメリカの監督が描くであろう、ヤクザ組織の世界を描いたつもりです。フィリピンなどでのロケハンもしていたんですが、コロナもあって断念せざるを得なくなって...。それはそればいい経験にもなったんですが、日本国内で、キャスティングと同じくらいかなり入念にロケハンしてきました。地元の静岡でも撮影して新しい魅力を再発見したり。撮影もコロナで1年休止となってしまいましたが、その結果が功を奏しましたね」と映画が作り上げられた裏側を明かすと、MIYAVI さんも役作りの中で「地獄の黙示録」のカーツ大佐を意識してほしいと言われて いました。権威に失望した男、というのを意識して演じています。歩き方も真似て欲しいと言われていたので、家で練習していたら、娘からは「なんでそんな歩き方なの?と言われてしまいました」とまさかのお茶目なエピソードで場内の笑いを誘っていた。

最後に、原田監督は「色んな作り手がフィルム・ノワールを作ろうと企画案を出しますが、往々にして頓挫してしま うんです。この作品は、フィルム・ノワールの歴史を担うフランス、アメリカの観客にも観てもらえるようにと思って作りました。“ジャパニーズ・フィルム・ノワールです”」と本作を世界へ向けてアピール。MIYAVI も「新たな世界に挑もうとする監督のチャレンジャー精神に共鳴しました。ジャパニーズ・フィルム・ノワールであり、エンタメでもある、色んな要素が組み込まれた作品なので、これまでにない新しい体験ができる作品になっていると思います」と自身を覗かせ、記者会見は幕を閉じた。

会見時は、英語の質問には常に英語で答える二人の姿が観られ、時には英語をお互いに会話をし、笑い会いながら和やかな雰囲気で質疑応答に答える様子も。あまりに堪能な英語を披露する二人に、通訳を担当するスタッフが、今のは日本語でしたよね...?と混乱する姿も見受けなど、グローバルな空気が溢れる記者会見として盛り上がりを見せていた。
(写真・オフィシャルレポート)



出演: 岡田准一 坂口健太郎 松岡茉優 ・ MIYAVI ・ 北村一輝 大竹しのぶ 金田哲木竜麻生中島亜梨沙杏子 大場泰正吉原光夫 尾上右近田中美央村上淳酒向芳
監督・脚本: 原田眞人
原作: 深町秋生「ヘルドッグス 地獄の犬たち」(角川文庫/KADOKAWA刊) 
配給: 東映/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
著作: ©2022 「ヘルドッグス」製作委員会 映倫区分: PG12
9 月 16 日(金)全国公開

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