映画監督・内田英治「はっきり言って傑作」映画『ミューズは溺れない』に多彩な顔ぶれの著名人から絶賛コメントが到着
- 2022/09/09
- 18:00

【ニュース】
本作をいち早く鑑賞し、爽やかな⻘春譚に魅了された著名人たちからの絶賛コメントが到着。『ミッドナイトスワン』 などで知られる映画監督・内田英治は「高校生たちのひりひりと掻きむしられる感情に、一瞬の隙なく見入ってしまった。素晴らしいストーリーに演技。はっきりいって傑作。」と賛辞を送る。淺雄監督が助監督を努めてきた映画監督・大九明子からは「この映画を楽しみましょう!作る喜びにあふれたこの映画を。キラッとした女性だらけのこの映画を。軽やかな後味を楽しんで!私には、たからものみたいな映画でした。」と爽快さに触れたコメントが到着している。
ミロコマチコ(画家)は「ぶつかり、傷つけ合いながら、ひとつずつ認め合っていく高校生たちの姿は、ひとつもとどまること なく揺れ続ける海のように、キラキラと眩くて、夢中になれる何かが、人との出会いや新しい感覚を私に繋げてくれたことを思い出す。」、 「N/A」が第127回文學界新人賞を受賞した小説家の年森瑛は「他者の視線で焼かれた朔子の肌はひどくひりついていて、 私はその痛みを知っているような気がした」と述べている。コメントが記載されたチラシは都内劇場に順次設置予定だ。
新予告篇も解禁。 それぞれが葛藤や孤独を抱えた朔子と⻄原の出会い、そしてふたりが鬱屈とした気持ちを創作へと昇華させる様が爽快かつ エモーショナルに描かれる。クライマックスへの期待も高まる予告編に仕上がっている。
内田英治(映画監督)
高校生たちのひりひりと掻きむしられる感情に、一瞬の隙なく見入ってしまった。素晴らしいストーリーに演技。はっきりいって傑作。
大九明子(映画監督)
嬉しい!先に観た方が口々に「傑作」と言うではないか。遅れをとって悔しい。私は何度もこの映画をスクリーンで観るチャンスを逸してきて、先ほどようやく緊張しながらパソコンで観た。面白かった! ほっとすると同時に言いたい、私ほどこの映画の出現を待ちわびたものはいないはずだと。淺雄さ んと出会ってからの10年ほど、ここ数年は特に、私、絶対この人のつくる映画を観たい、と待って いた。「この人はそのうち映画監督になる人なんですよ」と、本当に私、(何人かには)言ったこ とあるし。(本当です!) 私は待っていたんです、この映画の出現を、淺雄望さんがその名の通り望みを叶えて映画監督 になる日を。ジェンダーギャップが叫ばれる監督という職業、女性の監督は多い方がいい、しかも 私なんぞと親しくしてくれる奇特な仲間が増えたらなおのこといい。さあ皆さん、この映画を楽しみましょう!作る喜びにあふれたこの映画を。キラッとした女性だらけ のこの映画を。軽やかな後味を楽しんで!私には、たからものみたいな映画でした。
万田邦敏(映画監督)
語ろうと思えばいくらでも複雑めかして語れる人間関係にまつわる現代的なテーマを、まったく素 直に感情と行動のドラマとして描いている点が、凄い。登場する女子高校生たちは、生き生きと しているのではなく、まさに生きている。その様は、つねに問われ、答えられてきた「⻘春とはなんだ 」の、一番新しい答えのひとつとなっている。「雰囲気」と「日常感」とは無縁に、「いま」と「自分た ち」にきちんと向きあっている若者の映画は、久しい。歓迎しよう。
前田弘二(映画監督)
周囲に合わせようとするあまりに自分を出せない。
自分を貫いて周囲から浮いてしまう。 きっとみんな、舟はどちらかに少しだけ傾いているだけなんだ。淺雄監督は不器用な二人の心情の変化を繊細に描きながら、時にダイナミックに仕掛け、観る 者にエールを送る。隅々まで奏でる音の使い方もユニークで面白く、演出の手腕に何度も唸りました。
色んな思いを抱え、創作の熱が止まらなくなっていく上原実矩さん演じる朔子の姿が、すっごくかっこよかった。
金子雅和(映画監督)
小学生の時、転校生のスケッチを描くことになった。でも結果としてまともな絵が描けず、今でも 苦い記憶として残っている。振り返ると、「描く」「撮る」というような創作行為は、たとえフィクションでも被写体に対する愛情・ 憎悪・羨望などの強い感情が無ければ成り立たなく、その時の自分は描く相手との「関係性」が 何もなかったのだな、と思う。 本作の登場人物たちの瑞々しい美しさを前にして、そういうことが 如何に大切なのか、改めて気付かされた。
年森瑛(小説家)
他者の視線で焼かれた朔子の肌はひどくひりついていて、私はその痛みを知っているような気がし た。砂浜に足をとられながらも顔を上げた彼女の船が難破しませんように。遠くの島から祈ってい ます。
ミロコマチコ(画家)
この世には気が合う人はいないんだ、と思っていたあの頃。誰かや何かに合わせて、自分を押し殺 し、鬱屈としていた。そんな私を解放してくれたのは絵だった。 ぶつかり、傷つけ合いながら、ひとつずつ認め合っていく高校生たちの姿は、ひとつもとどまることなく 揺れ続ける海のように、キラキラと眩くて、夢中になれる何かが、人との出会いや新しい感覚を私 に繋げてくれたことを思い出す。「そうだ、私は私でいいんだ」って認めたくなる。
鈴木みのり(ライター)
「描けないなら作ってみようと思って。とにかく目の前にあるものをつなげてみようって」そう言う主人公・朔子の作った船はどこにも行き着かないかもしれない。それでも、手を動かして みる。そんな行動と葛藤の映画。特に、段ボールの擦れ、ガムテープを引き伸ばしたガムテープの破折音、ピアニカのキャップを外した、ネジとか座金が外れるときの重なり、ドリルの旋回がつなぎあわされた音楽で象られるシーンに は魅了された。
鈴木史(映画監督・美術家・文筆家)
⻄原の朔子への想い、朔子のどこにも向けられない想い。そのふたつの誠実さに触れることで、遠 藤という野球部の⻘年を好きでいる栄美の想いが逆照射される。朔子や⻄原を「何考えてるか わからない」と、周縁に追いやることで、自分の「ありきたりな恋」の確かさを保とうとしていた栄美は 、このふたつの誠実さに触れて初めて、自分自身もありきたりな女子高生なのではなく、特別な 個人なのだという実感を獲得していく。人はひとりひとり違う。でも、ともにいる。その当たり前の、し かし誰もが忘れている事実をこの映画は思い出させてくれる。
児玉美月(映画執筆家)
少女が海へと落下する。どうやら彼女たちの立っている世界は不安定らしい。 それでも作ったり壊したり、書いたり消したりを繰り返しながら、未来絵図を築いてゆく。 わたしたちは誰を好きになってもいいし、誰も好きにならなくてもいい。
森直人(映画評論家)
「とりあえず目の前にあるものを繋げてみよう」という意志の船出から、誰も見たことのない映画が 丁寧に出来上がっていく。音の設計、自己実現の葛藤、スクラップ&ビルド。 様々な試みや主題を乗せ、多感な思春期模様の中で紡がれるドラマは『燃ゆる女の肖像』にも 負けていない。 描く側と描かれる側――クリエイションを通した人間信頼。「搾取」ではないミューズの形もある。
松崎健夫(映画評論家)
表層的な印象として『ミューズは溺れない』は、女子高生の日常を描いた⻘春映画のように 見える。他方、分類によって“線引き”されず、むしろ“グラデーション”によって彩られるセクシャリ ティの在り方。或いは、血縁に依らない家族像や廃れゆく地方の現実など、モチーフが重層的 に積み重ねられている。表層的な部分だけに、真意や核心があるわけではないのだ。それゆえ 、ミューズは溺れる、けれど、溺れないのである。
松崎まこと(映画活動家)
わからない。 本当にやりたいことが、わからない...。 わからない。 私のことが好きって、わからない...。 わからない。 何もかも、どうしたらいいか、わからない...。 悩める少女たちの姿を繊細な感覚で描いた、 淺雄望監督の、愛すべき⻑編デビュー作! 彼女もきっとまだ、⻘春真っ只中なのだ!!
堀潤之(映画研究者)
冒頭でヒロインが海に落ちる埠頭での淡い視線の交換から、希望と祝祭感にあふれたラストの 浜辺まで、淺雄望はほとんど王道ともいえる「ガール・ミーツ・ガール」の物語を繊細かつ大胆に 提示してみせる。少女たちの心の揺れ動きにぴったりと寄り添うキャメラがとらえる、ぎこちなくも まばゆい⻘春の情景の数々は、見る者の脳裏にいつまでも刻み込まれるだろう。
⻄山真来(俳優)
ひとつひとつの瞬間が、この、いまだけの、この顔、この顔という迫力で迫ってきて、ひとつも逃す まいと必死で観ました。
川村りら(俳優)
「思い通りの線なんか、そう簡単に引けない」ことを認めた人間の強さ。感情の丁寧な積み重 ねの果てに、フィクションを超えた真実が映る瞬間がこの映画にはある。少女の心に引き戻され 、今この作品と出逢えた幸福を噛みしめている。
近藤笑菜(俳優)
無骨な朔子の不安定な眼差しがたまらない。そこに⻄原の真っ直ぐな眼差しが交差する。二 人の世界が重なるとき、大海原に光がさすようでドキドキした。この映画は、”その先“を恐れる ことはないよと温かく送り出してくれる。
上原実矩 若杉凩 森田想
広澤草 新海ひろ子 渚まな美 桐島コルグ 佐久間祥朗 奥田智美 菊池正和 河野孝則・川瀬陽太
監督・脚本・編集: 淺雄 望
撮影監督:大沢佳子(J.S.C)|制作担当:半田雅也|照明:松隅信一|美術:栗田志穂|ヘアメイク:佐々木ゆう|監督 助手:吉田かれん|撮影助手:岡田拓也|録音:川口陽一|整音:小宮元、森史夏|カラリスト:稲川実希|スチール:内 藤裕子|音楽:古屋沙樹|音楽プロデューサー:菊地智敦|油絵:大柳三千絵、在家真希子|企画・制作・プロデュース:カブ フィルム|
配給宣伝:ムービー・アクト・プロジェクト|配給協力:ミカタ・エンタテインメント|2021年|82分|16:9|カラー ©カブフィルム
9/30(金)~10/6(木)テアトル新宿、10/14(金)・10/15(土)シネ・リーブル梅田ほか全国順次公開
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