佐藤寛太「仲間と集まって一つの作品をつくって、こんな贅沢はない」短編映画『Blind Mind(ブラインドマインド)』初日舞台あいさつ
- 2023/01/07
- 11:00

左より灯敦生(脚本・プロデュース)、平祐奈(出演)、 佐藤寛太(主演)、モクタール(出演)、矢野友里恵(監督)
【イベント】
1月6日、短編映画『Blind Mind(ブラインドマインド)』の初日舞台あいさつが都内劇場にて行われ、主演の佐藤寛太をはじめ、平祐奈、モクタール、脚本・プロデュースの灯敦生、 監督の矢野友里恵が登壇した。日本大学藝術学部映画学科の同級生である脚本の灯敦生と監督の矢野友里恵が在学中から企画を温め、2020年に ようやく撮影を開始するも、コロナ禍によって二度の中断があったという本作。二年越しの完成からようやく劇場公開を迎え、和気藹々とした雰囲気のなか初日舞台あいさつが実施された。
盲目の満井祐は、周囲の人々と関わりながら日常生活を送る。しかし、恋に旺盛な同居人・ジェリーと対照的に、自分は恋とは無縁だと言い切る祐。ジェリーの言う「美しい」がピンとこない。一方で、SNSインフルエンサーの仲道フミカもまた、その言葉の檻に囚われていた。
主演の佐藤は「まだ正月休みの気分が抜けていない」としながら「明けましておめでとうございます。年明けからこの映画に足を運んでいただき、ありがとうございます。劇場で観てもらってこそ映画だと思うので、皆さんに届けられて嬉しいです。良い一年になりそうな気がします」と新年らしい挨拶。平からは「二年前に撮影してようやくの公開で、撮影の中断などもあったが、みんなと一緒に舞台挨拶をできて嬉しい。佐藤さんがフレンドリーでいてくれたので、共演者もスタッフもとても雰囲気よく楽しく撮影ができたと思う」、矢野監督からも「もう無理だ、と思う瞬間もあったが、寛太くんや平さんが忙しい中また集まってくれてた」と初日への思いが語られた。
ほぼ満席の客席を前に、さらに佐藤から「映画館で観る特別さ、ってあると思う。大きなスクリーンや音響設備もそうだけれど、友人と観に来ても家族と観に来ても大事な人と観に来ても、観ている時間は一人の時間なんですよね。一人でスクリーンを見つめる時 間。そういう中で、こんなにたくさんの方々にこの作品が届いていることが嬉しい。自分も今年はたくさん映画館に足を運ぼうと思う」と劇場公開への思いを語る。
企画の経緯について、矢野監督から「仲間と何かやりたかった中で、祖母が盲目だったことなどから着想を得て、物語を膨らませていった。」。灯からも「大学時代の焦燥感の中で、7年前(2015年)に発起した。視覚障害の知人もいたためアドバイスをもらい、作り上げていった。また、佐藤寛太くんとは別作品での共演をきっかけに、当時から主人公の理想のキャストと考えて当て書きしていた」とコメント。平のキャスティングに関しては、佐藤が別作品での共演時に「(隣にいたときに)出演して欲しい作品がある、撮影は三日で済む」と声をかけたのがきっかけだったが、前述の中断もあり撮影が大幅に延期に。しかし、同世代のキャスト・スタッフが中心となり、佐藤から「どんな役職も関係なく作品づくりに関わっていた。スタッフの多くが監督や灯さんの大学の仲間で、みんなで一つの作品を作り上げていることを実感できて楽しかった」「監督が当時友人とシェアハウスしていた部屋でもロケを行ったが、とてもおしゃれだった」と撮影時のエピソードも披露された。
モクタールについては、矢野監督より「Instagramで見つけ、声をかけた。周囲からも役に合っているという声が挙がった」との談。 モクタールは「早口で台詞も多く、苦労もあった」と演技について触れながら、佐藤との共演について「現場に入る前から、役 作りについて話したり、アドバイスをもらったりしていた」と振り返っていた。主人公の同居人・ジェリーという役どころについて「心の瞳で見つめてもらえるような、自分らしいキャラクターを演じられた。これからもそうありたい」と語っていた。
平は、「スクリーンで観て欲しい作品。監督が夜なべして作ったパンフレットがおしゃれで充実している内容なので、絶対に買ってください」とアピール。矢野監督からは「やっとここまで来れたが、お客さんに対してはここからが始まりだと思う。少しでも皆さんのお力を借りて、多くの方に見ていただけたら」、灯からは「この作品自体が一つの繋がりの始まりであったら嬉しい」、佐藤からは「仲間と集まって一つの作品をつくって、こんな素敵な劇場で公開できて、こんな贅沢はない。この映画を観て素直に感じたことを誰かに伝えることで、また誰かが観るきっかけになる。(現場は)すごい楽しかったし最高だったが、作品は観てもらう事で完成する」と客席へ感謝の気持ちを述べていた。
(写真・記事 オフィシャルリポート)
出演
佐藤寛太 平祐奈 / モクタール 芦沢ムネト アベラヒデノブ 椿原愛 原あや香 平井珠生 副島和樹 ほか
スタッフ
監督:編集:矢野友里恵 脚本:プロデュース:灯 敦生
撮影:武井俊幸 照明:田上直人 富谷颯輝 録音:柳田耕佑 カラリスト:有賀遼 音楽:soma デザイン:Rak
配給:イハフィルムズ
2021/日本/カラー/アメリカン・ビスタ/5.1ch/37分
© 2021Yurie Yano/Atsuki Tomori
1 月 6 日(金)よりシネマート新宿ほか順次公開
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