FC2ブログ

記事一覧

映画『別れる決心』静寂のカリスマパク・ヘイルを大解剖!! ポン・ジュノ、パク・チャヌクと韓国二大監督に愛されるパク・ヘイルとは

【ニュース】
繊細な演技で魅せるパク・ヘイルの出演作をおさらい!!
2000 年から俳優としての活動を始めたパク・ヘイル。01 年の『ワイキキ・ブラザーズ』で映画デビューを果たし、 『嫉妬は私の力』(02)で韓国映画評論家協会賞をはじめ各賞で新人賞を受賞し注目を集め、多数のヒット作に出 演。さまざまなジャンルの作品で多様なキャラクターを繊細に演じ分け、演技派俳優として人気を博す。



2003 年には、『パラサイト~半地下の家族』(19)でお馴染みのポン・ジュノ監督の大ヒット作『殺人の追憶』に出演。80 年代後半に実際に韓国国内で発生した未解決事件を描いた作品で、パク・ヘイルは容疑をかけられる青年を演じ、言葉少ないながらも強烈なインパクトを残し、一躍広く知られる存在に。06 年には再びポン監督とタッグを組んだ『グエムル-漢江の怪物-』で 1300 万人という当時韓国映画史上最高の観客動員数を記録する大ヒットを記録。さらに、韓国映画史上最高動員『バトル・オーシャン』(14/1760万人)のキム・ハンミン監督が手がけた、『神弓 KAMIYUMI』 (11)でも主演を務め、その年のナンバーワンヒットを獲得。そして日本でも 23 年 2 月 17 日(金)公開のパク・ チャヌク監督最新作『別れる決心』、3 月 17 日(金)公開のキム・ハンミン監督最新作『ハンサン-龍の出現-』と話 題作への出演が続き、今も韓国映画界を牽引し続けている。


『別れる決心』で韓国国内映画賞 主演男優賞を軒並み受賞
今年最もロマンティックな作品との呼び名も高く、カンヌ国際映画祭コンペティション部門で監督賞を受賞、先日発表されたゴールデン・グローブ賞作品賞-非英語作品(旧・外国語映画賞)にノミネートされ、米映画芸術科学アカデミーより発表された国際長編映画賞のショートリスト入りも果たし、いよいよアカデミー賞®ノミネートに王手をかけたパク・チャヌク監督最新作の『別れる決心』では、パク・ヘイルは刑事のヘジュンを演じている。ある事件を追って被害者の妻ソレ(タン・ウェイ)と出会い、刑事と容疑者という立場ながらも、互いに惹かれあっていくという役どころだ。パク・ヘイルは持ち前の繊細な演技力で、どこか刑事らしからぬ気品に溢れたヘジュンを巧みに演じて魅せ、彼の視線に込められたミステリアスな色気には、観客までもが魅了され、世界中が虜となっている。『別れる決心』は韓国国内で社会現象とも言えるブームを巻き起こしており、数々の映画賞を獲得しているが、パクも青龍賞・大鐘賞・釜日映画賞と韓国国内の映画賞で主演男優賞を軒並み受賞。さらにはアジア記者協会(AJA)の「AJA アワード 2022」も贈られ、国内外の熱い注目を集めている。

初のパク・チャヌク作品出演でキャリア初の刑事役に挑戦!!
オファーの裏話や出演を決めた3つの理由とは?!
パク・ヘイルは数々のヒット作へ出演し、多様なキャラクターを演じてきたが、意外にもパク・チャヌク監督作品 への出演も、刑事役も本作が初となる。22 年の釜山国際映画祭にて、パク・ヘイルはある日突然監督から電話がかかってきたことを明かし、驚きのあまり電話に出るなり「何か失礼なことをしてしまいましたか?」と尋ねたという。それほどに監督作品への出演は意外だったというが、パク監督は「パク・ヘイルとは長い付き合いなので、1 本か 2 本は一緒に撮影したと思い込んでいたのですが、ある日彼とは映画を撮ったことがないことに気づきました。映画の中のへジュンは、とびきり優しく、端正で礼儀正しく、風変わりなユーモア感覚のある人間です。そのキャラクターは、パク・ヘイル以外に思い浮かびませんでした」と語り、脚本家のチョン・ソギョンとはパク・ヘイルをイメージして脚本作業を行い、キャラクターを構築していったほどだという。そして、パク・ヘイルが出演を決めたのも脚本が出来上がる前だったというが、最初の打ち合わせ時に監督が 30 分ほどかけてストーリーを全て説明してくれたという。そして、出演を快諾したのには3つの理由があり、1つ目 には “『パク・チャヌク映画』というジャンルへの興味”。2つ目は“初の刑事役であり、典型的な刑事像とも異なる魅力のあるキャラクターであったこと”。そして3つ目は“タン・ウェイと共演できること”があったと明かし、「こんなに素晴らしいオファーを断る理由がありませんでした」と出演を決定した際を振り返った。初の刑事役挑戦となったことについては、「今まで演じたことのないような役だったので、僕にできるだろうか」と感じたともいう。若手俳優にとって刑事役というのは登竜門でもあるが、パク・ヘイルは『殺人の追憶』の容疑者のイメージが強すぎたのかもしれないとしながらも、「ようやく僕も刑事を演じられるようになったか、とも思いました。それにこれまでの刑事物とは全然違うテイストで新鮮でした。従来の映画での刑事役は、だらしなくて暴力的に描かれることも多かったけれど、へジュンはとても清潔感があって、あまり暴力を振るわず、慎重に捜査を進めていく。そういう刑事だってきっといると思いますし、今までにない新しい刑事を演じてみたいと思いました」と自身初の刑事役への挑戦についての思いも語っている。

刑事と容疑者が惹かれ合う珠玉のサスペンスロマンス
「『パラサイト 半地下の家族』の次はこれ!!」―Variety 「今年最もロマンティックな作品」―Indie Wire
今年 5 月のカンヌ国際映画祭コンペティション部門での監督賞受賞以来、世界の批評家・映画サイトから 絶賛を浴び、本年度アカデミー賞®国際長編映画賞部門の韓国代表に選出され、ゴールデン・グローブ賞作品賞-非英語作品(旧・外国語映画賞)にノミネート。さらに、先日米映画芸術科学アカデミーより発表された第 95 回アカデミー賞の国際長編映画賞のショートリスト入りも果たし(ノミネート前の候補リスト・15 作品)、いよいよアカデミー賞®国際長編映画賞候補に名乗り出た本作。
韓国では公開後に発売された脚本集がベストセラー1 位を獲得、決めセリフが SNSで流行、BTS のメンバーRM も複数回鑑賞するほどハマったと自身の SNS や You-Tube で報告するなど、社会現象ともいえるブームを巻き起こしている。韓国の“アカデミー賞”とも称される、最も権威ある映画祭、青龍賞で最優秀作品賞・監督賞をはじめ 7 冠を獲得、大鐘賞でも作品賞、脚本賞、主演男優賞の 3 冠を獲得、釜日映画賞でも 5 冠獲得。その勢いは国内に留まらず、米「ニューヨーク・タイムズ」紙や「ローリングストーン」誌、「インディ・ワイヤー」誌などが選ぶ今年の映画ベスト10にも選出されるなど、世界中で最高の評価を受けている。

監督を務めるのはパク・チャヌク。『オールド・ボーイ』(03)で第 57 回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞。その後『渇き』(09)、 『イノセント・ガーデン』(13)、『お嬢さん』(16)など唯一無二の作品で世界中の観客と批評家を唸らせ続けてきた巨匠の 6 年ぶりの最新作は、サスペンスとロマンスが溶け合う珠玉のドラマ。
主演は『殺人の追憶』(03)、『グエムル ~漢江の怪物~』(06)とポン・ジュノ監督作品への出演で一躍注目を集め、ドラマ、アクション、 時代劇などキャリアを通して幅広い分野で活躍しているパク・ヘイルと、アン・リー監督『ラスト、コーション』(07)でヒロインを 演じ一躍国際的な女優としての地位を確立、『ブラックハット』(15/マイケル・マン監督)でハリウッドにも進出しているタン・ウェイ。
物語は、刑事ヘジュン(パク・ヘイル)が、崖から転落死した男の妻ソレ(タン・ウェイ)の調査を開始することから始まる。取り調べ が進む中で、お互いの視線は交差し、それぞれの胸に言葉にならない感情が湧き上がってくる。いつしか刑事ヘジュンはソレに惹かれ、 彼女もまたヘジュンに特別な想いを抱き始める・・・。

パク・チャヌクの盟友であり Netflix「シスターズ」も話題のチョン・ソギョンと共に手掛ける、二転三転する先の読めないストーリー、 相手の本心を知りたいヘジュンとソレのスリリングな駆け引きに、ハマる批評家や観客が続出!映画レビューサイトの Rotten Tomatoesでは94%フレッシュを記録し、「『パラサイト 半地下の家族』の次はこれ!」(Variety)、「今年最もロマンティックな映画」 (IndieWire)、「ミステリーとロマンスが優雅に溶け合っている」(Collider)といった絶賛評が上がっている。


原題:헤어질 결심/英題:Decision to Leave
脚本・監督:パク・チャヌク 
出演:パク・ヘイル、タン・ウェイ、イ・ジョンヒョン、コ・ギョンピョ 
配給:ハピネットファントム・スタジオ
原題:헤어질 결심|2022 年|韓国映画|シネマスコープ|上映時間:138 分 
© 2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED  
2023年2月17日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー 

関連記事

プロフィール

moviecore

Author:moviecore
Webメディア:ムービーコアは映画を中心に繋がる、アニメ・お笑い・音楽・ファッション・スポーツとエンターテイメントなイベントをリポート!ニュースも掲載しております。イベント取材・試写会・ニュース掲載は こちら moviecore2@gmail.com 編集部にご連絡ください。

最新記事

カテゴリ