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【ニュース】

ロシアの鬼才ソクーロフがダンテの「神曲」を彷彿とさせる冥界を舞台に、過去のアーカイブ映像から独特な デジタルテクノロジーで作り上げた、ヒトラー、スターリン、チャーチル、ムッソリーニという 20 世紀の独裁者 たちの姿が、時には滑稽に、時には暴力的にそしてシュールに我々の生きる現代を貫き、未来を予言する作 品となっている。

地獄とも天国ともつかない濃い霧に包まれた世界で、口を動かし話す独裁者たちの姿に驚かされる特報になっている。

深い霞に覆われた色のない廃墟の中で男たちが蠢いている。ヒトラー、スターリン、チャーチル、ムッソリーニなど第二次世界大戦時に世界を牛耳っていた独裁者たちだった。煉獄の晩餐が始まると、お互いの悪行を嘲笑、揶揄し、己の陶酔に浸っている。地獄のようなこの場所で天国へと続く扉が開くのを待っているのだったーー。

世界が驚愕した鬼才ソクーロフによる誰も作り得なかったアーカイヴ映像による おとぎ話 ロシアの鬼才ソクーロフがダンテの「神曲」を彷彿とさせる冥界を舞台に、過去のアーカイブ映像だけで、独特なデジタルテクノロジーで作り上げた 20 世紀の独裁者たちの姿が、時には滑稽に、時には暴力的にそしてシュールに我々の生きる現代を貫き、未来を予言する。彼らのセリフもすべてが過去の手記や実際の発言の引用によってつくられ、死んだはずの 4 人の独裁者を、まさにアーカイヴから画面上に蘇らせ た。期しくも、ロシアによるウクライナ侵攻の年に完成した本作は、物議を醸し出し、上映を予定していたカンヌ国際映画祭でのお披露目は中止になり、ロカルノ国際映画祭コンペ部門に出品され大きな話題となった。

【監督・脚本】アレクサンドル・ソクーロフ 『太陽』『エルミタージュ幻想』 【製作】ナタリヤ・スマギナ、ニコライ・ヤンキン

【音楽】ムラト・カバルドコフ

【音響】アレクサンドル・ヴァニュコフ

【出演】アドルフ・ヒトラー(本人 ※アーカイヴ映像)、ヨシフ・スターリン(本人 ※アーカイヴ映像) ウィンストン・チャーチル(本人 ※アーカイヴ映像)、ベニート・ムッソリーニ(本人 ※アーカイヴ映像)

【配給】パンドラ 

HP: http://www.pan-dora.co.jp/dokusaisha/

2022 年|ベルギー・ロシア|ジョージア語・イタリア語・フランス語・ドイツ語・英語・ロシア語|78 分 映画祭上映題 『フェアリーテイル』

4 月 22 日(土)～ユーロスペースにてロードショー、全国順次公開