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『聖地には蜘蛛が巣を張る』カンヌ女優賞のザーラより日本向けメッセージ 批判覚悟の本編シーン解禁

【ニュース】
キャスティング・ディレクターだったザーラ・アミール・エブラヒミが主演に抜擢されるきっかけとなった本編シーンを解禁。さらに、ザーラ自身から日本公開に向けての特別メッセージも到着した。



解禁となったシーンは、 “スパイダー・キラー”による娼婦連続殺人事件の取材のため、明け方の聖地マシュハドを訪れたラヒミ(ザーラ・アミール・エブラヒミ)が、ホテルでチェックインをする場面。ラヒミに対して、フロントの男は尊大な態度で「アレズー・ラヒミ、このマシュハド出身?」と尋ね「そうよ」と応えるが、すぐには部屋を案内せず、こそこそと支配人に「彼女予約しているけど、未婚です」「どうします?1人です」と確認している。すると「すみません、システムエラーのせいで今夜はすでに満室になっています」と宿泊を断ってくる。予約をしているラヒミは引き下がらず「まったく面倒ね。私はジャーナリスト」とIDを見せると、なぜか宿泊はOKに。苦笑するラヒミに男は「髪を隠して」と一言。「うるさいわ。あなたには関係ない」と応戦する。そして、部屋でヒジャブを取り、着替えるシーンが映し出されるー。

この場面こそ、当初キャスティングされていた女優が、本作への出演を拒むことになった理由のワンシーンで、イラン国内での批判を恐れた背景があった。結果、キャスティング・ディレクターだったザーラ・アミール・エブラヒミが改めてオーディションを受け、アリ・アッバシ監督いわく「ラヒミ役を再検討した時に、ザーラがぴったりだと思った」と主演に抜擢。結果カンヌをはじめ世界の映画祭で称賛されることとなった。

そしてザーラ・アミール・エブラヒミは、3月中旬、滞在先のローマよりオンラインで日本公開にむけて熱きメッセージを届けてくれた。


『聖地には蜘蛛が巣を張る』主演のザーラ・アミール・エブラヒミです。
アリ・アッバシ監督作品です。4月14日(金)に日本の劇場で公開されます。
どうか時間を作って見にいってください。すごく重要な内容です。
この映画は、イランの女性を描いた作品です。
直視し難い作品ですが 一見の価値があります。本当に。それは私が保証します。
時間をムダにさせません。素晴らしい映画体験ができるはずです。
お願いします。「楽しんでください」とは言えませんが この作品を ぜひとも心で感じて しっかり見届けてください。

アリ・アッバシ監督は、ラヒミ役を演じたザーラについて「動画の流出によって私生活と仕事で味わった挫折感を自分の演技に取り入れてくれた」と感謝し、「私や制作陣以外で、この作品が誰のものかと聞かれたら、間違いなく彼女の作品だ」と賛辞を惜しまない。ザーラから届いたメッセージにもその決意と熱い想いが伝わってくる。
ぜひ渾身の演技をスクリーンでお見逃しなく。


出演者:メフディ・バジェスタニ、ザーラ・アミール・エブラヒミ他
原題:Holy Spider/2022年/デンマーク・ドイツ・スウェーデン・フランス/ペルシャ語/シネスコ/5.1ch/118分/字幕翻訳:石田泰子/デンマーク王国大使館後援/映倫:R-15 
©Profile Pictures / One Two Films  公式HP:http://gaga.ne.jp/seichikumo
配給:ギャガ
4月14日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、TOHOシネマズシャンテ他にて全国順次公開

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