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北野武監督 映画『首』西島秀俊が明智光秀に、織田信長は加瀬亮 曲者揃いのキャスト集結

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4月13日に世界三大映画祭の1つ「第76回カンヌ国際映画祭」に北野武監督の最新作となる『首(英題:Kubi)』が、カンヌプレミア部門に正式出品されることが発表された。そして、4月15日、映画『首』完成報告会見が都内にて実施。出演キャストが明らかとなった。 

映画『首』は、構想に 30 年を費やした、北野武の同名小説を原作に舞台は戦国時代。日本人なら誰もが知る戦国武将、羽柴秀吉、明智光秀、織田信長、徳川家康らと本能寺の変を描き 信長の跡目を巡り、繰り広げられる裏切りと策略と戦。それぞれの野望を描く。北野武監督作品史上 最高額の製作費 10億円を投じ、製作・配給KADOKAWA にて 2023年 秋に公開される。


会見には北野武監督を筆頭に、西島秀俊、加瀬亮、中村獅童、浅野忠信、大森南朋が出席。キャスト陣の役も発表され、原作・監督・脚本の北野武がビートたけし名義で演じる羽柴秀吉役をはじめ、明智光秀役には西島秀俊、加瀬亮が織田信長、浅野忠信が黒田官兵衛、大森南朋が羽柴秀長を演じる。さらに百姓・難波茂助役を演じるのは北野映画初参加の中村獅童となっている。



原作・監督・脚本・編集を務めた北野は「構想30年っていうのは3週間の間違いだと思います(笑)」とコメントし会場の笑いを誘う一幕から会見が始る。北野監督はビートたけし名義で出演し、羽柴秀吉(はしばひでよし)を演じる。織田信⻑の跡目を⻁視眈々と狙い、本能寺の変を策略する。

よく見る時代劇はNHKの『大河ドラマ』で、そこで描かれているのは綺麗な出世話。人間の業や欲、裏切りは描かれていないと語り、「自分としては面白くない。自分が撮ればこうなるという発想で苦労したが完成した。これはスタッフ、役者さんのお陰です。」と感謝を述べ、時代劇の欲求不満を解消するために撮ったといい、そのため、人間の業や欲、裏切りなどの負の側面も描かれている作品とも明かし、羽柴秀吉を演じることについて、「秀吉の恩返しは出来レースであって、彼が裏でかなり動いたのではないかという考えから、この映画構想が生まれたという。




明智光秀(あけちみつひで)/⻄島秀俊
謀反を起こした荒木村重を匿い、忠誠を誓っていた信⻑の首を狙う。
西島は「北野監督とは『Dolls』(2002年)以来なので、自分が成長した姿を見せようなんてことは絶対に考えないように無欲に、監督の頭の中にある作品を表に出すために、全力を出し尽くそうと現場に毎日臨んでました。幸せな毎日でした。」と喜び、本作への参加を楽しんだようだ。

出演オファーについて聞かれると、西島は「マネージャーから話を聞いた数日後にバラエティー番組で、監督とご一緒した時に、廊下で『話聞いてる?』って言われて、はいって言って『頼むね』って言われたんで分かりましたって言って、多分あれがオファーたったのかなと思ってます。」と明かし、嬉しかったという。演じる明智光秀について、「いまどういう人物だったか結構諸説出ていて、難しいと思いながら、光秀はしっかりした人物であったんではないかと。でも戦国武将なので 完全に狂ってる面もあって、愛憎と人間的に現代に繋がるまともな部分と、命のやり取りを毎日やってるからこその感覚のずれてる部分が狂ってる面を持っている役だったと思ってます。」と、役について語った。

織田信⻑(おだのぶなが)/加瀬亮 狂気を纏う天下人。自身の跡目を餌に、家臣の秀吉・光秀らに謀反人・村重の捜索を命じる。加瀬は「北野監督とは『アウトレイジ』シリーズ以来で、3度目で、『アウトレイジ』シリーズもそうですけど、自分とは遠い役を演じて大変だったので、今回も難しいだろうなと思って参加しましたが、案の定大変な目に遭いました。」とコメントした。


また今回、北野組へ初参加となる中村獅童が演じるのは、難波茂助(なにわもすけ) 元百姓。秀吉に憧れ、侍大将に成り上がる野望のため戦に身を投じる。中村は「僕はずっと若い頃から北野監督の作品が大好きで、役者としてもいつか出演したいと長年の夢でした。北野組作品のオーディションがあったら参加したいと話しをしていたところ、北野組のお話をいただいて、『こんなことってあるんだ』という出来事でした。」と、本作への出演の経緯を明かし、「今まで演じたことのないタイプの役、そして監督によって新しい中村獅童を引き出していただき感謝の気持ちでいっぱいです。」と、北野監督作品への参加の喜びを語った。

撮影時のエピソードを聞かれると、西島は色鮮やかで素晴らしいセットに感動したこと、北野監督が悲惨な場面と滑稽な場面を組み合わせた世界観に、織田信長を演じる加瀬は北野監督にしか描けない品格ある映像に魅力を感じたと語っている。 

浅野忠信が演じるのは黒田官兵衛(くろだかんべえ)秀吉を天下人にすべく知略を巡らす軍師。大森南朋が演じるのは羽柴秀⻑(はしばひでなが)ビートたけし演じる秀吉の弟。官兵衛と共に秀吉を支える。

また、会見に併せて他のキャストも解禁され、曽呂利新左衛門:木村祐一、荒木村重:遠藤憲一、斎藤利三:勝村政信、般若の佐兵衛:寺島進、服部半蔵:桐谷健太、安国寺恵瓊:六平直政、間宮無聊:大竹まこと、為三:津田寛治、清水宗治:荒川良々、森蘭丸:寛一郎、弥助:副島淳、徳川家康:小林薫、千利休:岸部一徳が名を連ねている。
(写真・記事 太田誠)







原作:北野武「首」(KADOKAWA刊)
監督・脚本:北野武
出演:ビートたけし、西島秀俊、加瀬亮、中村獅童、木村祐一、遠藤憲一、勝村政信、寺島進、桐谷健太、浅野忠信、大森南朋、六平直政、大竹まこと、津田寛治、荒川良々、寛一郎、副島淳、小林薫、岸部一徳
製作:KADOKAWA
配給:KADOKAWA
©2023KADOKAWA ©T.N GON Co.,Ltd
2023年 秋全国公開

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