映画『あずきと雨』11月4日公開! 主演の加藤紗希、嶺豪⼀、隈元監督のコメント、予告、メインビジュアルを解禁
- 2023/09/25
- 12:00

【ニュース】
カルチャー批評誌「NOBODY」「映画芸術」「Time Out Tokyo」「CINRA」などに映画評を執筆している隈元博樹監督の長編初監督作 映画『あずきと雨』が、11月4日よりポレポレ東中野にて公開が、決定し、男女の別れや出会いをモチーフに些細な機微を捉えた本作の公開に向けて、主演の加藤紗希、嶺豪一、隈元監督のコメント、また映画作品を中心にアートワークを展開する李潤希によって描かれたメインビジュアル、予告編が解禁となった。
わかっていたけど、わかりあえなかったーーそんな些細で、ささやかな二日間のはなし。
不動産会社で働くユキは別れたはずのノブと同棲を続けているが、ユキはあることをきっかけに家を出て行くようノブに促す。一方、ユキは勤務先に訪れたリコの家探しに協力するが、地方からの家出少女であることが判明し……。別れたはず/出会ったばかりの男女がもたらす、見る者をふと突き動かすような繊細さとやりきれなさ。その瑞々しさを『あずきと雨』は語りかける。
監督はこれが長編初監督作となる隈元博樹。久保寺晃一(『リスナー』)の脚本に惚れ込み、俳優・スタッフと“映画の中で生活する”をベースに本作を撮り上げた。主人公・ユキ役を演じたのは、昨今俳優だけでなく『距ててて』など監督としての活躍も著しい加藤紗希。リコ役は『天然☆生活』で映画デビューを果たした秋枝一愛、ユキの同僚・カナコ役は演劇集団ロロを中心に活動する望月綾乃が演じ、篠田諒、宮本行、立川らく人など個性に富んだ俳優陣が彩りを加えている。そしてノブ役を演じたのは、主演作『風のゆくえ』『almost people』が立て続けに公開されるなど、今後の活躍から目が離せない嶺豪一。ユキを取り巻く俳優たちの華麗なアンサンブルも本作の魅力のひとつとなっている。
監督・キャスト 公開に向けてのコメント
加藤紗希/ユキ 役コメント
脚本を初めて読んだときに、端的に言葉で表しづらい関係性がたくさん存在しているところが良いなと思いました。
狭い世界の短く小さな事象がつらつらと重なっていくだけの時間。劇的なことは起こらないかもしれないけれど、息苦しくなったりなんだかうずうずぐるぐるとするようなもどかしさを感じつつ、ユキの居場所を探すように演じていました。逃げたり、受け入れたり、立ち入らなかったり、掴めるようで掴めないユキさん。なんとなく監督の隈元さんに重なって感じる瞬間もあったり‥。
嶺さん演じるノブと対峙したときのなんとも言えない近いようで遠い距離に物悲しさを感じたり、秋枝さん演じるリコと一緒にいると勝手に過剰に心配しちゃったり、2人を見ていると安心と心配が交互にやってきて。そんな中のオアシス的な存在が望月さん演じるカナコでした、自由でほっとして大好き。みんな元気かな。
ぜひ劇場でご覧いただけると嬉しいです。
プロフィール
1989年、愛知県出身。
映画美学校アクターズ・コース修了。本作は2014年の『あの残像を求めて』に続いての隈元博樹監督作参加となる。
主な出演作に『転回』(21/岩﨑敢志)、『みない』(21/礒部泰宏)、『命の満ち欠け』(22/小関翔太・岸建太朗)、『緑のざわめき』(23/夏都愛未)など。俳優/豊島晴香との創作ユニット「点と」製作、主演『距ててて』(21)が初長編監督作となり、ぴあフィルムフェスティバルにて観客賞を受賞。2022年に劇場公開。『よだかの片想い』(21/安川有果)など振付師としても多数の作品に参加。
嶺豪一/ノブ 役コメント
「あずきと雨」を振り返る。
この、映画のシナリオは誰かの実体験だったのだろうか、あれ、これ自分話したことあるな。なんて、台詞を覚えているとたまにそんな事を考える時がある。
同棲を解消したと同時に、映画の中でも僕はそうなった。現実と映画、日常の中に映画がどろどろと溶け込んできた?
映画の中に日常をどろどろと流し込んだ?
溶けたアイスは冷やせばまた元に戻るのだろうか?
大きい冷蔵庫が欲しいな。そうすれば何でも固まるのではないだろうか。
あっ、そうだ!あの子アイス好きだったな。
雨の日にも晴れの日にもどんな時にでも観に来てもらえたら嬉しいです。
プロフィール
1989年、熊本県出身。
『ニュータウンの青春』(11/森岡龍)への出演を機に俳優として活動を開始。映画監督としても活動し、監督・主演作の『故郷の詩』(12)では第24回東京学生映画祭グランプリ・観客賞W受賞、PFFアワード2012審査員特別賞受賞。主な出演作に、『溺れるナイフ』(16/山戸結希)、『リバーズ・エッジ』(18/行定勲)、『菊とギロチン』
(18/瀬々敬久)、『魔法少年☆ワイルドバージン』(19/宇賀那健一)、『おらおらでひとりいぐも』(20/沖田修一)、『あのこは貴族』(21/岨手由貴子)、『風のゆくえ』(23/石井慎吾)、『almost people』(23/横浜聡子)などがある。
監督:隈元博樹コメント
大切な人に出会うこともあれば、その先には別れが待っていたりもする。この別れをどのようにして映画の中で描くことができるのか。そのことは企画の始まりから撮影が終わってもなお、ずっと考えている気がします。
私自身、この映画のふたりのような経験はありません。ただ、短いながらもこれまでの人生の中で別れてしまった人たちのことを思い出したとき、ユキやノブの気持ちに少しでも寄り添うことができるのではないかと。ふとそんなことを思いながら、久保寺晃一さんが書かれたシナリオと向き合いました。
加藤さん、嶺さんをはじめ出演者の方々はもちろんのこと、スタッフのみなさんに支えられて生まれた大切な映画。
ぜひ劇場でご覧いただけるとうれしいです。
プロフィール
1987年、福岡県出身。
監督・主演作『Sugar Baby』(11)にて「第16回水戸短編映像祭」コンペティション部門にて審査員奨励賞(ISEC賞)を受賞。その後ニッポン・コネクションなど国内外の映画祭で上映される。その他の監督作に『夜明けとBLUE』(13)、『あの残像を求めて』(14)など。また共同脚本作品として『ナギョンとキヌカワ』(17/堀江貴大)がある。カルチャー批評誌「NOBODY」では編集部員を務めており、「映画芸術」「Time Out Tokyo」「CINRA」などへの寄稿も多数。共著に『映画を撮った35の言葉たち』(フィルムアート社)、インタビュー掲載書籍に『躍動 横浜の若き表現者たち』(春風社)。本作が長編初監督作品となる。
監督:隈元博樹(『Sugar Baby』『あの残像を求めて』)
脚本:久保寺晃一(『リスナー』『水魚之交』)
プロデューサー:永山正史 隈元博樹 撮影:神野誉晃 照明:中西克之 録音:横澤匡広 編集:冨永圭祐 音楽:重盛康平 スタイリスト:齊藤あかね ヘアメイク:須見有樹子
製作・配給:BOTA 助成:文化庁「ARTS for the future!2」補助対象事業
2023年|日本|70分|アメリカン・ヴィスタ|カラー|5.1ch
© 2023 BOTA Inc.
11月4日(土)よりポレポレ東中野にて公開 (他全国順次公開)
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