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草野なつか監督 映画『王国(あるいはその家について)』12月公開 メインビジュアル、予告編を解禁

【ニュース】
ロッテルダム国際映画祭や山形国際ドキュメンタリー映画祭へ正式出品され、世界の評論家を騒然とさせた衝撃作『王国(あるいはその家について)』が、2023 年 12 月 9 日(土)よりポレポレ東中野にて 3 週間限定公開することが決定した。

この度、本作のメインビジュアルと予告編が解禁となり、草野なつか監督、そして本作を鑑賞した濱口⻯介監督からのコメントも到着している。

⻑編映画初監督作品である『螺旋銀河』(2014)で第 11 回 SKIP シティ D シネマ映画祭にて SKIP シティアワードと観客賞の W 受賞を果たした草野なつか監督による⻑編第 2 作『王国(あるいはその家について)』。2016 年度愛知芸術文化セ ンター・愛知県美術館オリジナル映像作品として製作された本作は、2017 年に 64 分版が発表されて以降、再編集を施された 150 分版としての上映は第 11 回恵 比寿映像祭や新文芸坐、三鷹 SCOOL などや映画配信サービス MUBI での限定配信のみだった。

今回、オムニバス映画「広島を上演する」の一編である最新作『夢の 涯てまで』がマルセイユ国際映画祭 2023 でのワールドプレミアに続き第 24 回東 京フィルメックス メイド・イン・ジャパン部門へ選出されたことを記念し、待望の劇場公開となる。脚本を務めるのは、『螺旋銀河』で共同脚本として参加し、『ハッピーアワー』などでも知られる高橋知由。出演者には澁谷麻美、笠島智、足立智充ら実力派俳優たちが名を連ねている。今回の公開決定を受け、草野なつか監督から約 7 年前の制作時から現在を振り返り、当時、そしていまの想いを綴ったコメントが到着した。
予告編【https://www.youtube.com/watch?v=rnK_zoyv46s】
また、併せて解禁となった予告編を手掛けたのは、第 73 回カンヌ国際映画祭批評家週間短編部門に正式出品された 『とてつもなく大きな』や『とおぼえ』で国内外でも高い評価を得る川添彩。今回の劇場公開に寄せて、映画監督の濱口⻯介もコメントを寄せ、「自分が夢見たことを先んじてやられてしまったような、そんな感覚を持った。草野な つか監督の勇気と知性に敬意を表したい。」と本作を絶賛している。



草野なつか監督 コメント全文
『王国(あるいはその家について)』を撮影したのは 2017 年の年明けだった。初日にフィクション部分を撮影し、いよいよ作品の肝となるリハーサル撮影、という 2 日目、自分の見通しの甘さが原因で身動きの取れない状態になった。このとき、作品の本質を理解し打開策を講じたのは私ではなくスタッフであり、駆動し始めた撮影で大きな、広い景色を見せてくれたのは役者たちだった。翌年完成し 2019 年に映画祭を周ったのち、映画配信サイト MUBI での配信が始まったまさにそのとき、世界中でロックダウンが起きた。コロナ前に撮影した本作がコロナを経た今どう観られるかは想像もつかないが、作品がまた大きな景色を見せてくれ ること、そして今度は観客の皆さんに遠くまで連れて行ってもらえるであろうことを私は楽しみにしています。

濱口⻯介 コメント全文
俳優たちはテイクを重ね、やがて「これしかない」という声に辿り着く。この特権的な声が本来「OK」テイクとなるものだ。しかし、このたった一つの声は、実のところすでに為された無数の発声がその裏に張り付いた複層的なものなのだ。『王国』ではその声は示されるとともに解体されて、あらゆる声が「OK」として響く。自分が夢見たことを先んじてやられてしまったような、そんな感覚を持った。草野なつか監督の勇気と知性に敬意を表したい。
濱口竜介(映画監督)


 
【STORY】
出版社の仕事を休職中の亜希は、一人暮らしをしている東京から、1時間半の距離にある実家へ数日間帰省をすることにした。それは、小学校から大学までを一緒に過ごしてきた幼なじみの野土香の新居へ行くためでもあった。野土香は大学の先輩だった直人と結婚して子供を出産し、実家近くに建てた新居に住んでいた。その家は温度と湿度が心地よく適正に保たれていて、透明の膜が張られているようだった。まるで世間から隔離されているようだと亜希は思った。最初は人見知りをしていた野土香の娘・穂乃香は、亜希が遊びの相手をしているうちに彼女に懐いた。一方、野土香からはとても疲れているような印象を受けた。
数日後、亜希は東京の自宅にいた。彼女は机に座り手紙を書いていた。夢中でペンを走らせ、やがて書き終えると声に出して読み始める。
「あの台風の日、あの子を川に落としたのは私です」
そして今、亜希は警察の取調室にいる。野土香との関係や彼女への執着、直人への憎悪について、亜希は他人事のように話し始めた。


澁谷麻美 笠島智 足立智充 龍健太
監督:草野なつか 脚本:高橋知由 
撮影:渡邉寿岳 音響:黄永昌 
助監督:平波亘 
美術:加藤小雪 衣裳:小笠原由恵 
ヘアメイク:寺沢ルミ 編集:鈴尾啓太、草野なつか 
写真:黑田菜月 演出助手:神田友也 手紙文作成:高橋知由、澁谷麻美 
イラスト・タイトルデザイン:さいとうよしみ エンディング曲:GRIM「Heritage」
エグゼクティブ・プロデューサー:越後谷卓司 プロデューサー:鈴木徳至
愛知県美術館美術品収集委員会・オリジナル映像部会委員:天野一夫、岡田秀則、岡村恵子、酒井健宏 
企画:愛知芸術文化センター 制作:愛知県美術館 
配給:コギトワークス
宣伝プロデューサー:村上知穂 
宣伝:大橋咲歩、本多克敏 
宣伝デザイン:三浦樹人 
予告編:川添彩
2018年/カラー/スタンダード/150分

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