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眞栄田郷敦 池内博之 尚玄 伊藤正之 加藤雅也らキャスト登壇 映画『彼方の閃光』公開記念舞台あいさつ

【イベント】
ホウ・シャオシェンやジャ・ジャンクーら名匠たちの作品の映画音楽を手掛け、『アグリー』『雨にゆれる女』『パラダイス・ネクスト』と監督作品を発表してきた半野喜弘監督の最新作、『彼方の閃光』が12月8日(金)に全国公開を迎えた。

本作は、幼い頃に視力を失い、手術は成功するも、その視界に色彩を感じることが出来ないでいた主人公・光が、戦後日本を代表する写真家・東松照明(とうまつ・しょうめい)の写真に惹かれ、自称・革命家の友部と共に、日本国内の米軍基地の状況や、長崎・沖縄の戦争の傷痕に未だ苦しまされる現地の人々と出会い、その声に耳を傾けながら過去・現在、そして未来と向き合ってゆくロードムービー。

2022年10月。第35回東京国際映画祭で上映されたとき、主演の眞栄田は「まだ配給会社は決まっていません。今日をきっかけに何かが動き出せば嬉しい」と話していた。

あれから約1年。あの時から“何かが動き出し”、劇場公開が決まり、この度、監督・キャストが、この映画に携わったすべての人達の思いを背負い、12月8日に初日舞台挨拶を都内劇場にて実施。本作で、映画初主演を務めた眞栄田郷敦をはじめ共演者の池内博之、尚玄、伊藤正之、加藤雅也、監督の半野喜弘が登壇した。
 

本作は、主人公が長崎・沖縄の戦争の傷痕にいまだ苦しまされる現地の人々と出会い、その声に耳を傾けながら旅を続けていくさまを描き出した物語。くしくも映画初日となる12月8日は、1941年の同日に日本軍が米英に宣戦布告をしたことにより悲しい歴史がはじまった日でもあることから、半野監督が「僕たちの長い歴史の中で、今もなお戦争がなくならずに、それが続いていて。その中でたくさんの方が命を落としています。まずはその方々に対して黙祷をさせてください」と語りかけると、登壇者たち全員で30秒の黙祷。平和への思いをあらためて誓った。
 
そしてあらためて大勢の観客で埋まった劇場を見渡した眞栄田は「この映画が無事に公開されて、そしてこうやってたくさんの方に観ていただけること、すごくうれしいです」とあいさつ。そして池内も「去年の東京国際映画祭でも、ここ日比谷で上映されましたが、まさかこんなすてきな劇場で初日を迎えられるなんて。本当にうれしく思います。今、世界中で戦争が起きていて。この映画がこのタイミングで観られるというのはすごく大きな意味があると思います」と続けた。
 
そして尚玄は「僕は沖縄出身なんですが、こういう役をいただけて本当に俳優として光栄に思っています。2年前に撮影して、こんな形で公開になって。胸がいっぱいですね」としみじみ。さらに伊藤も「千葉の山中で撮影してから2年半くらい。ようやくこの日が来たなと思って本当にうれしいです。皆さんの中にも待ち望んでた人はいらっしゃると思いますが、俺も待っていました。監督や制作会社の熱意が通じた結果だと思っています。うれしいです」と感激の表情。
 
さらに加藤が「51年後の光を演じました。眞栄田郷敦の51年後ということで正解だったか分かりませんが」と冗談めかすと、半野監督は「正解です!」と満足げな表情。さらに加藤が「この映画がはじまった頃、監督からは『これは公開できないかもしれないけど、どうですか?』という話をいただいて。確かに(公開まで)2年近くたったんですけど、こんな大きな劇場でかけてもらって。しかも若い方もたくさん観に来てくださっているところに、日本の映画界の将来が見えたような気がします。こういう映画もたまには観た方がいいよといろんな方に宣伝してください」と呼びかけた。
 
キャスト陣の言葉にもあった通り、映画完成当初は配給会社も決まっておらず、劇場公開されるまでにも紆余曲折があった本作。そのことについてあらためて尋ねられた半野監督が「加藤さんがおっしゃったことがすべて。ここにいる俳優、そしてスタッフもそうですが、みんなに対して、本当にこれが実現するかどうかも分からないし、それこそ公開できるかどうかも分からない。撮影中に1日でもトラブルがあったら、たぶんこの映画はその場で終わって。実現もしなかった。それくらい綱渡りの企画だったので。それに対して、ここにいる全員、いないスタッフも含めて、みんなが協力してくれてスタートができた。配給というよりも、まず映画をつくるということを走らせるということに関しても、何の補償もなかったんです」と振り返ると、眞栄田も「最初に監督からこういう雰囲気の映画をつくりたいという白黒の映像をいただいたんですけど、その映像を観た時の監督の感覚が面白いなと思って。まずそこに惹かれたというのがひとつ。そして脚本を読んでみて、読み終わった後の、なんとも言えない、言葉にできない余韻に浸りながら、この光という役を演じられたらいいなと思ったのがスタートですね」と振り返った。
 
劇中で池内が演じるのは自称革命家で、光と一緒にドキュメンタリー映画をつくる旅をすることになる友部。心の底に情熱と激しさを内包するキャラクターとなるが、眞栄田にとっては、この撮影を通じて、池内が父親(故・千葉真一さん)とかぶるところがあると感じたのだとか。そのコメントについて「新聞で見ました」と笑った池内に対して、眞栄田は「今日も思いましたね。やっぱり雰囲気が似ているなと思った」としみじみ。その言葉を聞いた池内も、「自慢していいですか?」とうれしそうな顔を見せて、会場を沸かせた。
 
この日は映画上映後ということで、具体的なシーンに触れながら、その裏話を詳細に語り合った登壇者たち。映画を鑑賞したばかりの観客も、次々と披露されるエピソードの数々に熱心に耳を傾けていた。
 
舞台挨拶も終盤。最後の挨拶を求められた眞栄田は「他の作品でも舞台挨拶はやらせてもらっていますが、今回の舞台挨拶はずいぶん空気感が違うなと。やはりこの作品の余韻だったり、力なのかなと思います。この作品を観て、ひとりひとり何かを感じていただいたかなと思いますが、そういう人がひとりでも多く増えてくれたら。この作品が長く世の中に残っていくことを願っています、そのために皆さまの力を貸してください。よろしくお願いします」とメッセージ。

そして半野監督も「今回、僕たちはフィクションという映画をやりました。それはつくり話であるということですが、でもこの形だからこそ、役者の言葉だったり、動きだったり、感情だったりが心に触れるというのが大事だと思っています。そこから平和であったり、日常であったりということを、心で触れてくれたらしあわせです」と観客に呼びかけた。
(オフィシャルレポート)



監督・脚本・原案・音楽・スタイリング:半野喜弘
出演:眞栄⽥郷敦/池内博之/Awich/尚⽞/伊藤正之/加藤雅也
プロデューサー:木城愼也/半野喜弘/坂本有紀/中村悟/藤井拓郎
アソシエイトプロデューサー:名取哲/滝田 和人 ラインプロデューサー:田中深雪
原案:半野喜弘 脚本:半野喜弘/島尾ナツヲ/岡田亨
撮影監督:池田直矢 編集:横山昌吾 (J.S.E) 録音:城野直樹 美術:山内麻央/木下沙和美
ヘアメイク:橋本申二 スタイリスト:半野喜弘/上野恒太 スクリプター:奥井富美子 音楽:半野喜弘
配給:ギグリーボックス フィクサー:長野隆明 制作:GunsRock
(c)彼方の閃光 製作パートナーズ  

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