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映画『走れない人の走り方』大阪アジアン映画祭出品!テアトル新宿GWレイトショー公開決定

【ニュース】
この度、蘇鈺淳(スーユチュン)監督による長編デビュー作『走れない人の走 り方』が、4 月 26 日(金)よりテアトル新宿にて二週間レイトショー公開されることが決定し、ポスタービジュアルと予告編も解禁された。

ポスターは「私はどこだ。前はどっちだ。」というコピーとともに、限られた予算のなかで理想の映画づくりに奔走する監督・キリコ役を演じた山本奈衣瑠が映し出されている。

蘇鈺淳監督は台湾出身で元々映像を学んでいたが、諏訪敦彦『2/デュオ』を台湾で観たことをきっかけに東京藝術大学大学院映像研究科への留学を決意。入試のために制作した短編『豚とふたりのコインランドリー』が PFF アワード 2021 で審査員特別賞を受賞。『走れない人の走り方』は昨年 3 月に実施されたユーロスペースでの修了展での上映が全回満席となるなど好評を博し、3 月に開催される第 19 回大阪アジアン映画祭 インディ・フォーラム部門への出品も決定した。

第 19 回大阪アジアン映画祭公式サイト:https://oaff.jp/ 本作が蘇にとって初長編監督であり、劇場デビュー作。濱口竜介、瀬田なつきらを輩出した東京藝術大学大学院映像研 究科の修了制作作品が劇場公開されるのは、清原惟『わたしたちの家』(2018 年公開)、西川達郎『向こうの家』(2019 年公開)に次ぐ快挙となる。配給はイハフィルムズが務める。



監督および主演の山本奈衣瑠によるコメント、そして東京藝術大学大学院映像研究科の教授である黒沢清、諏訪敦彦、筒井武文ら映画監督からのコメントも到着した。







コメント ※敬称略

蘇鈺淳(監督) 
映画についての映画、どの監督でもやってみたいテーマのような気がします。以前「初長編でなぜそれを テーマに選んだのですか」と聞かれたことがありました。その時、こう思ったんです。三日坊主の私にとって、映画はいつまでもやり続けたい唯一のものだからだ、と。ただ、『走れない人の走り方』は、映画に関わる人たちしか共感できない話ではなくて、何かを作っている人、好きなことをやっている人に届けることができたら嬉しいです。この作品を観て、少しでも勇気を感じていただけたら、それだけで十分です。この作品を支えてくださったスタッフの皆様、魅力的なキャストの皆様の素晴らしさをぜひ劇場で観ていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

山本奈衣瑠(主演・小島桐子役)
映画の眼差し。
この「走れない人の走り方」は
桐子の眼差しそのもので、
82 分通してスクリーンに出てくる 出演者それぞれの眼差しであり、 そして紛れもなく蘇監督の眼差しそのものなんだと思います。
大丈夫だからそのまま走りなさい。
桐子の大事なアイテムである貯金箱の中を光らせよう!
と現場で監督が言った時、
この作品に関わる私達も
見て頂ける皆さんも、 今日も何処かで桐子の様にため息をついてる誰かにとっても大事な光になるなと思いました。
走れない人の走り方で走ります。
切実すぎてどこか笑えて真っ直ぐな愛おしい映画です。


黒沢清(映画監督) 
こんな可愛い映画が芸大のシステムの中から生まれてくるとは思ってもいなかった。可愛いというのは、 隅々まで気配りの行き届いた画面の中で、登場人物たちの善意が気持ちよく機能するドラマに見る側が一 切の不自然や誇張を感じない状態を言う。ひとえに蘇の卓越した個性と欲望によって成し遂げられたのだ ろうが、美術と撮影の達成度も半端ではない。私には到底できそうにないが、ヒットする映画とはこういうもののことを言うのだと思う。だとしたら、蘇は今メジャーな商業映画にきわめて最も近いところにいる。楽しみだ。

諏訪敦彦(映画監督) 
切実さと、軽さが奇妙に混ざり合った『撮りたいなぁ』というキリコの呟きが、不思議な説得力を持って このフィクションを支えている。ロード・ムービーを撮りたいという彼女の望みは、さまざまな困難に直 面し、その葛藤が物語を進めもする。しかし、金がないとか、主役が決まらないなどという危機は、猫の みどりが行方不明になる以上の深刻なものではない。さまざまな人物が登場し、時にふとすれ違っただけの見知らぬ誰かにカメラはついていってしまう。誰にでも物語があり、映画の登場人物になりうるのである。みどりの演技も素晴らしいが、さながら人間図鑑のように登場する俳優たちがみな魅力的だ。

蘇 鈺淳が心を砕くのは、克服すべき困難を描くことではなく、すべての人物をただ肯定することではないだろう か。「私は一人ではない」そういう世界を映画の中で実現すること。それが必要なのは、現実の世界が悲 しみや危うさに満ちているからではないか? やがて蘇自身までが画面に現れ、通りすがりの少年に「笑 って」とカメラを向ける。「笑って」その世界への呼びかけこそがこの映画の魂に思える。

筒井武文(映画監督) 
監督の蘇鈺淳は台湾出身であり、この世界の在り様に関係してもいるだろう。それを外部からの視線というのも、ちょっと違うのだが、少なくともこの日本の情景がどこかずれて見える。そこが、『走れない人 の走り方』の魅力にもなっている。映画を作りたい女性監督桐子とそれを取り巻くスタッフたちの存在は、それなりに切実でもあるのだが、それだけなら、よくある青春映画の一編で済んでしまう。映画館とビデオレンタル店の対比。前者には観客がいるが、後者にはいない。ヒロインとしての監督の他に、二人 の実際の監督が出てくる。一人は諏訪敦彦であり、もう一人は蘇鈺淳自身である。この二人が桐子監督とちょっとだけ接する、その距離感が絶妙なのだ。そして桐子の妄想の中に出てくるコインランドリーの奇天烈さ。PFF2021 で上映された蘇監督の前作『豚とふたりのコインランドリー』を思い出す人がいるかもしれない。


テアトル新宿では初日舞台挨拶のほか、期間中のイベントも予定している。さらに、本作のロケ地にもなった横浜シネマリン(神奈川)でも 5 月中旬より公開予定となっている。


出演:山本奈衣瑠
早織 磯田龍生 BEBE 服部竜三郎
五十嵐諒 荒木知佳 村上由規乃 谷仲恵輔
綾乃彩 福山香温 齊藤由衣 窪瀬環 平吹正名 諏訪敦彦
監督:蘇鈺淳 脚本:上原哲也 石井夏実
プロデューサー:黄申知 大槻美夢 小池悠補
撮影:齊藤夏寛 照明:織田知樹 美術:茅蘅
サウンドデザイン:城野直樹 録音:浪瀬駿太
編集:張馨予 音楽:スカンク/SKANK 配給:イハフィルムズ
第 19 回大阪アジアン映画祭 インディ・フォーラム部門 https://hashirenaihito-movie.com
4 月 26 日(金)よりテアトル新宿にてレイトショー

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