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映画『リング・ワンダリング』より劇中漫画を担当する森泉岳土の描き下ろしイラストレーション、ら著名人コメントが到着


【ニュース】
解禁されたのは劇中漫画を担当する森泉岳土が手掛けたイラストレーションは、ポスタービジュアルにも使用された、生い茂るススキの中に佇む草介の姿をモチーフにしたもの。映画の公開を記念して特別に描き下ろされた。ポスタービジュアルとは異なり、草介はこちら側を見据えている。水で描いて、そこに墨を落とす技法によって生まれたかすれた描線が温かい味わいを醸し出している。森泉はその独特の技法を選択した理由や本作について次のようなコメントを寄せている。



「僕は、水で描いてそこに墨を落とし、そこで生じたにじみや均一ではない線を活かしてマンガを描いています。細かいところもペンを使わず、爪楊枝や割りばしな どでその「墨」を伸ばして描きます。マンガを描くにはちょっと変わった画法ですが、なぜそんな手間のかかることをするのかというと、コントロールが効きにくいという「利点」によって、自分の意思や意図を越えた「余白」を生むことができるからです。そしてその余白というものにこそふくよかな文学性が宿るのではないか。そう思っています。金子監督からこのお仕事の依頼があったときに真っ先に頭に浮かべたのはその「余白」です。主人公草介が異界への旅を終えて現実に帰還したとき、彼のなかに自分ひとりの世界を越えた「余白」を抱えてきたのだろう、そういった言葉を越えたものを表現するために僕の画法が必要なのかもしれない― ―そう理解しました。」

本作の世界観にぴったりと合致した劇中漫画にもぜひ注目してほしい。

さらに第二弾となる著名人からのコメントも到着。

著名人コメント※順不同、敬称略

金子監督の映画の中の自然は映像に包まれて眠りたいと思えるほど、実際に見る自然よりも美しいと思っていたのですが、今回は東京の街並みも、またそこにいる人間もまた実際よりも遥かに美しかったです。絶滅した生き物、叶わぬ夢が支える美しさ。リングワンダリング状態に陥った私たちにこれからも新しい地図を与えて頂きたいと思います。
石橋英子(音楽家)

前作でも思っていたことが『リング・ワンダリング』を拝見し確信に至りました。金子雅和監督の最大の魅力はその圧倒的なロケーション力にあると。 それも、当たり前の景色をそれらしくデザインしてみせるような類のものではなく、間違いなく膨大な時間と労力をかけ見 つけ出され、それと同等のエネルギーをもって切り取られたであろうロケーションのひとつひとつが眼福でした。 最高の景色を探そうとする金子監督はニホンオオカミを求め歩く登場人物と同じ目をしていたに違いない。
深田晃司(映画監督)

私が生まれる前からそこにいて、私が死んだ後もきっと、そこにいるもの達。 自然のものに触れるとき、いつもそれを思います。 この作品の中で出会ったもの達を見てよりそれを実感しました。 昔に会ったあの山や風の音の事を思い出しました。
山本奈衣瑠(女優、モデル)

まっさらな紙に引かれる線や、地層に野生の痕跡を探すまなざしが、静かであればあるほどに、死者のほほえみは瑞々し く、カミの息は温かい。今を生きる鑑賞者もまた、優しい霊たちに抱かれているのかもしれない。 
深津さくら(怪談師)

私たちは漠然とした不安に苛まれながらも、不自由ない生活を当たり前のように生きていて、その豊かさに疑問を抱くこと なく日々を過ごしている。 漫画家を目指す若き青年が不思議な人々と出会い紡いでいく物語は、今私たちの生きる場所が尊い命の上にあるということ を気づかせてくれた。 笠松将という役者の細やかな芝居に引き込まれ、主人公が辿る時空を超えた物語を追体験した心地よい感覚が残る。
柴崎まどか(写真家)

過去に、創作物のなかに、そして現在に、迷い込んだのは一体誰だったのか。 言葉を交わすから忘れられなくなり、言葉を交わさないから記憶にこびりついて離れない。 金子雅和はいつだって人、動物、時間に優劣つけることなく対等に見ようと挑戦し続けている。 この闘い方〈映画〉はかっこいい。
睡蓮みどり(女優、文筆家)

この映画の監督は精霊的な自然を発見し、それを映像化することに最も力を注いでいるようにみえる。つまり、監督こそがだれよりも狼に翻弄され、未踏の領域に到達したのだと言えるだろう。
畑中章宏(民俗学者)



笠松将
阿部純子 片岡礼子 品川徹 田中要次
安田顕 | 長谷川初範
監督: 金子雅和 脚本:金子雅和 吉村元希 
劇中漫画:森泉岳土 音楽:富山優子
撮影:古屋幸一 照明:吉川慎太郎 美術:部谷京子 録音:岩間翼 音響:黄永昌 VFX:高橋昂也 スタイリスト:チバヤスヒロ メイク:知野香那子 イメージボード:金子美由紀 助監督:土屋圭 制作主任:名倉愛 スチール:坂本貴光 アソシエイトプロデューサー:松井晶子 ラインプロデューサー:武石宏登
キャスティング:大松高 エグゼクティヴ・プロデューサー:松本光司 プロデューサー:塩月隆史 鴻池和彦 製作協力:中山豊 中田直美 製作:リング・ワンダリング製作委員会(Monkey Syndicate、ラフター、プロジェクト ドーン、cinepos、kinone)
2021 年/日本/103 分/カラー
配給宣伝:ムービー・アクト・プロジェクト 配給協力:ミカタ・エンタテインメント 
公式サイト:http://ringwandering.com
C2021 リング・ワンダリング製作委員会
2022 年2月19日(土)、渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開


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